1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:08:40.154 ID:nlJV813Ed

天界 朝

マルティエル「久しぶりの休日、今日は一日ラフィエルお嬢様を視姦して過ごすとしましょう」

マルティエル「人間界の様子がよく見える千里眼スポットがここに……おや、あの方は」

ゼルエル「ガヴリールのやつめ、私がいないのをいい事にまたダラけているな……!」

マルティエル「天真=ゼルエル=ホワイトさんですね」

マルティエル(顔見知りですが、話しかけるとお嬢様を観察する時間が減ってしまいます)


2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:09:20.592 ID:nlJV813Ed

ゼルエル「おや、キミは……確かラフィエルの家の執事だったか」

マルティエル「!」ギクッ

マルティエル「……お久しぶりですゼルエル様、白羽家執事のマルティエルです」

マルティエル「ガヴリール様にはいつもラフィエルお嬢様と仲良くしていただいて、ありがとうございます」

ゼルエル「いやこちらこそ、愚妹が世話になっている」


4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:10:23.442 ID:nlJV813Ed

マルティエル「この場所におられるという事は、ガヴリール様をご覧になっていたのですか?」

ゼルエル「あぁ、私が天界へ帰った途端、ガヴリールめ、元の自堕落な生活に戻ってしまった」

マルティエル「ガヴリール様の人間界での様子は、ラフィエルお嬢様から伺っておりますが……」

ゼルエル「姉として恥ずかしいよ……」

マルティエル「……」

マルティエル(お嬢様の観察を始めたいのですが、この人邪魔ですね)


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:11:07.128 ID:nlJV813Ed

マルティエル「私ごときが口出しするような事ではないのですが……ガヴリール様を直接ご指導されてはいかがでしょう?ゼルエル様ほどの大天使であれば」

ゼルエル「いや、すでに先日みっちりしごいてやったのだ……一時的には更生した、ように見えたのだがな」

マルティエル「……では、更に強く、こう、ご指導されては」

ゼルエル「ガヴリールもあれで、変に頑固なのだ……」

マルティエル「……」

ゼルエル「さて、どうしたものか……」

マルティエル(早く帰って頂きたいのですが)


6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:12:07.228 ID:nlJV813Ed

マルティエル「……ゼルエル様は、よくガヴリール様の様子をご覧になっているのですか?」

ゼルエル「駄天したと聞いてからはたまに、ね……もっと早くに気づいてやるべきだった」

マルティエル「なるほど」

ゼルエル「キミこそ、ラフィエルの様子はよく見に来るのか?」

マルティエル「はい、そうですね、よく来ます」

ゼルエル「そうか、やはり執事としてお嬢様が心配なのだな」

マルティエル「そうですね」

ゼルエル「愚妹などと言ったが、私も妹が可愛いのだ……だからこそ~」

マルティエル(長くなりそうです)


8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:13:02.439 ID:nlJV813Ed

天界 昼

ゼルエル「~などと言うものだから、私はこう返したのだ」

マルティエル「なるほど」

マルティエル(思った以上に話が長いです)

ゼルエル「おっと、もうこんな時間か、つい話し込んでしまったよ」

マルティエル「!」


10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:13:33.476 ID:nlJV813Ed

マルティエル「それでは、私はこれで」

ゼルエル「そうだ、一緒に昼食でもどうだろう?」

マルティエル「え?いえ、そんな」

ゼルエル「長話を聞いてくれた礼だ、ご馳走しよう」

マルティエル「いや、お構いなく」

ゼルエル「なに、遠慮することはない」

マルティエル(困りました)


11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:14:24.089 ID:nlJV813Ed

天界 夕方

ゼルエル「もし機会があればまた食事でも」

マルティエル「ええ、はい、そうですね、えぇ」

ゼルエル「では失礼する」

マルティエル「お気をつけて」

マルティエル「……」

マルティエル(やっと解放されました)


12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:15:19.618 ID:nlJV813Ed

マルティエル「もう夕方ですが、お楽しみはこれからです」

マルティエル「!」

マルティエル「あの方は……」

タプリス「んー?よく見えませんね……本当にここで合ってるんでしょうか?」

マルティエル「……」

マルティエル(お嬢様ほどではありませんが、タプリス様も可愛らしいですよね)

マルティエル「……」

マルティエル(今回は見なかった事にしましょう)


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:16:00.647 ID:nlJV813Ed

天界 夜

マルティエル「タプリス様も帰られました」

マルティエル「いよいよ、本番はここからです」

マルティエル「ラフィエルお嬢様は……ご自宅にはいらっしゃいませんか」

マルティエル「サターニャ様の部屋……発見です」


14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:16:34.559 ID:nlJV813Ed

マルティエル「……おぉ」

マルティエル「……お、まさか、え」

マルティエル「……なるほどなるほど、そのパターンですか」

マルティエル「……うふふ、これはこれは」

マルティエル「……ほぉほぉ、そうきますか」

マルティエル「……お、おぉ!いいです、いいですよ……これは、ついに」

ゼルエル「おや?また来たのか」

マルティエル「⁉︎」ビクッ


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:17:24.504 ID:nlJV813Ed

マルティエル「え、ゼルエル様、帰られたのでは」

ゼルエル「ガヴリールがどれだけ夜更かしするのか確認したくてな、戻ってきた」

マルティエル「そ、そうですか、お嬢様に聞いた話だと朝方まで起きていらっしゃるらしいですよ、はい」

ゼルエル「いやはや、お恥ずかしい限りだよ」

マルティエル(私はお嬢様のお恥ずかしい所を見たい限りなのですが)


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:18:13.881 ID:nlJV813Ed

ゼルエル「ネトゲ、だったか?私が人間界で修行していた頃は、まだファミコンが~」

マルティエル「……」

ゼルエル「つまり、デジタルばかりでなくアナログを~」

マルティエル「……」

ゼルエル「~と、いう意味だと解釈しているのだが……おっとすまん、また長話をしてしまったな」

マルティエル「……えぇ、まぁ」


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:18:44.185 ID:nlJV813Ed

ゼルエル「おや、ガヴリールのやつ、今日に限ってもう寝ているな」

マルティエル「……」

ゼルエル「では私も帰るとしよう」

マルティエル「……おやすみなさいませ」

ゼルエル「ああキミも、おやすみ」

マルティエル「……」


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:19:35.912 ID:nlJV813Ed

マルティエル「……サターニャ様の部屋には……いないですね」

マルティエル「ラフィエルお嬢様の部屋……満足気なお顔でお休みになられています」

マルティエル「……不完全燃焼です」

マルティエル「……欲求不満で堕天しそうです」

タプリス「あれ、あなたは確か、白羽先輩のお家の執事さんですよね?」

マルティエル「!」


21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/07(金) 00:20:41.784 ID:nlJV813Ed

マルティエル「……こんばんわ、タプリス様」

マルティエル「こんな夜中に一人で出歩いては、何があるか分かりませんよ?危険です」

マルティエル「よければ、私がお家まで送って差し上げますが……」

マルティエル「ご遠慮なさらず、えぇ、大丈夫ですよ、大丈夫……うふふ」

おわり


ゼルエル「ガヴリール、またダラけて…」マルティエル「おや、あの方は」
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