1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 21:53:36.761 ID:S/Z+S7Sjd

白羽研究所 下界支部

ラフィエル「はい、もう目隠しを外して大丈夫ですよ」

ヴィーネ「ん!んー!んー!」

ラフィエル「あぁ、猿ぐつわも外してあげてください」

ヴィーネ「ぷはっ!ちょ、ラフィ⁉︎いきなりなんなのこれ!」

ラフィエル「何から説明しましょうか?」

ヴィーネ「ここはどこなの⁉︎」

ラフィエル「白羽研究所、人間界支部の一室ですよ~」

ヴィーネ「待って」


ヴィーネ「待って」


2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 21:55:04.272 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ「それでその、白羽研究所?に、なんで私は連れてこられたの?」

ラフィエル「ヴィーネさん!」

ヴィーネ「は、はい⁉︎」

ラフィエル「先日の委員長さんの一件は覚えていますか⁉︎」

ヴィーネ「え?あ、あのプリンの」

ラフィエル「ガヴちゃんの卵で出来たプリンを食べた委員長さんの身に起きた異変!」

ヴィーネ「天使力が委員長の身体を」

ラフィエル「作り変えられる子宮!産卵する快感に溺れる女体!」

ヴィーネ「なんだそのテンション」


3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 21:56:12.997 ID:S/Z+S7Sjd

ナレーション(マルティエル)「そう、この世界の天使は卵を産むのです」

ヴィーネ「え、誰?怖い」

ラフィエル「マルティエルー?打ち合わせとタイミングが違いますよー?」

ナレーション(マルティエル)「お嬢様が先走られましたので、いつナレーションを挿入すべきか試行錯誤した結果がこれです」

ラフィエル「あとでお仕置きですねー」

ナレーション(マルティエル)「んっ////」ビクンビクン

ヴィーネ「話が進まない」


4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 21:58:57.383 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「つまりですね、天使の卵を大量に摂取した人間は、その卵に含まれる天使力によって肉体を改造されてしまう訳ですよ」

ヴィーネ「なるほど?」

ラフィエル「具体的には子宮の構造が変化し、本来ならば精製されないはずの卵を産み出す事が可能となるんです」

ヴィーネ「うんうん」

ラフィエル「これは人間の身体では天使力に順応できず、溢れたエネルギーが子宮という受け皿で卵という形に変異するのが原因だと、我が白羽研究所の実験で明らかになりました」

ヴィーネ「はいはい、分かる分かる」

ラフィエル「しかしながら『経口摂取した天使力が人体を通して排出されただけ』とは思えないんですよ私は」

ヴィーネ「……興味深いわね」


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:03:04.917 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「お気付きになられましたか」ニヤリ

ヴィーネ「続けて」ニヤリ

ラフィエル「ふふっ……確かにその原材料こそ天使の卵に含まれていた天使力だったとしても、やはりその卵を作り出したのは『食べた人』であり、産卵したのも確かに『彼女』であると思うんです」

ヴィーネ「……」

ラフィエル「これは生理周期と産卵の関係についての研究結果が……長くなるので省略しますが」

ヴィーネ「……」

ラフィエル「そこから導き出される答え、ここで言う『彼女』とは先日の一件であれば委員長さんであり」

ヴィーネ「あるいは、悪魔でも良いってわけね」ニヤリ

ラフィエル「ご明察、です」ニヤリ


6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:06:06.334 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「早い話、ヴィーネさんが天使の卵をいっぱい食べたら産卵できるんじゃないですか?ってやつです」

ヴィーネ「いいわ、乗ってあげる!私がモルモットでもなんでもやってあげるわ!」

ラフィエル「うふふ、ヴィーネさんならそう言ってくれると思ってました♪」

ヴィーネ「確認するけど、私が産んだ卵は私の好きにしていいのよね?」

ラフィエル「ええもちろん、煮るなり焼くなり、誰かに食べさせるなり何とでも♥︎」

ヴィーネ「ラフィはその研究成果でサターニャに……」

ラフィエル「うふふ、うふ、うふふふふ♥︎」

ヴィーネ「あは、あはは、あはははは♥︎」


7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:09:32.467 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「はーい、それでは早速ですがヴィーネさんには天使の卵を食べてもらいまーす」

ヴィーネ「ちょっと待ってラフィ、どれくらいの量を食べれば身体に変化が起こるか分かってるの?」

ラフィエル「そう、それが問題なんですよね……人間であり初めて天使の卵を食べた委員長さんの場合、プリン6個で卵3個分でした」

ヴィーネ「3個くらいなら一気に食べても大丈夫よ私」

ラフィエル「ですよねー、サターニャさんも5個くらい平気で平らげますもん」

ヴィーネ「やっぱり悪魔だから耐性があるのかしら?」

ラフィエル「あとは日常的に食べているので、慣れというか、耐性が強まっている可能性もありますよね」


9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:15:22.181 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「という訳で、とりあえず用意できるだけ用意しちゃえ作戦でいきまーす!」

ヴィーネ「もしかして、ラフィの実家の権力を使って卵を集めたの……?」

ラフィエル「集めたといいますか……まぁ、見て頂ければ早いかと」

ヴィーネ「見る……?」

ラフィエル「そこの窓から下をご覧ください」

ヴィーネ「窓?下って……え?」


11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:16:36.772 ID:S/Z+S7Sjd

隣の部屋

ナレーション(マルティエル)「彼女が目にした光景、それはおぞましいモノであった」

ナレーション(マルティエル)「身体を固定された女性が、脚をM字に拡げて椅子に座らされていたのだ」

ナレーション(マルティエル)「そしてその女性は妊婦のような大きな腹をしており、そして……んっ////」

ナレーション(マルティエル)「一定のっ、あっ、間隔でぇ、あんっ、一度に、複数のぉぉお″お″」ビクンビクン

ナレーション(マルティエル)「た、卵を……あ、天使の卵を、ん″ん″っ」ビクンビクン

ナレーション(マルティエル)「産んで、あんっ、産卵してぇぇあっ、あっあっあっ!産まれ、あっ!」プシッ

ヴィーネ「あの人、産卵しながら解説してる……!」


12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:17:41.546 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「マルティエルには排卵を増やすお薬と、卵の成長を早めるお薬を飲んで貰っていまーす」

ヴィーネ「まーすって、怖いわ!え?大丈夫なのあの人」

ラフィエル「マルティエルは特殊な訓練を積んでいるので大丈夫です!私は信じてます!」

ヴィーネ「えぇ……?」

ラフィエル「ちなみにマルティエルには三日ほど前から、今日のために卵を産み続けてもらってます」

ヴィーネ「三日……三日⁉︎」

ラフィエル「なので卵のストックは心配しなくていいんです!」

ヴィーネ「私はマルティエルさんと自分の未来が心配よ」


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:19:55.706 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「ええい、やると言ったんですからさっさと始めますよ!」

ヴィーネ「強引だな!」

ラフィエル「あ、卵の食べ方はどうします?白羽家自慢の料理人が美味しく調理した絶品卵料理フルコースにしますか?」

ヴィーネ「ごくり」

ラフィエル「それとも溶き卵をひたすら胃に流し込みますか?」

ヴィーネ「天界と魔界みたいな2択!」

ラフィエル「それでは天界、卵料理フルコースにしましょう」

ヴィーネ「……せっかくだから魔界を選ぶわ」

ラフィエル「⁉︎」


14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:21:13.033 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「なっ、なぜ自ら修羅の道を……?」

ヴィーネ「……私はね、美味しい卵料理を食べに来たんじゃないの」

ラフィエル「……!」

ヴィーネ「美味しい卵料理を、一刻も早くガヴに食べてほしいのよ!」

ラフィエル「ヴィーネさん……!」

ヴィーネ「……私の決心が揺らがない内に始めて」

ラフィエル「はっ、はい!」


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:23:56.095 ID:S/Z+S7Sjd

ナレーション(マルティエル)「大きめのベッドに横になる月乃瀬=ヴィネット=エイプリル」

ナレーション(マルティエル)「その手足はベッドの四隅に鎖で繋がれ、産まれたままの姿の彼女は大の字に固定されていた」

ヴィーネ「この鎖は?」

ラフィエル「卵の状態とはいえ天使力を摂取するんですから、万が一拒絶反応が起きた時のために……」

ヴィーネ「……」

ナレーション(マルティエル)「彼女の身体には様々な計器が取り付けられ、常に身体の状態がモニターされるようになっている」

ラフィエル「……口を開けてください」

ヴィーネ「……あーん」


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:24:57.236 ID:S/Z+S7Sjd

ナレーション(マルティエル)「太いホースが彼女の小さな口に挿入される」

ヴィーネ「あ″っ……あ″あ″っ……」

ナレーション(マルティエル)「ホースは喉を通り胃の入り口まで到達したようだ」

ラフィエル「……」

ナレーション(マルティエル)「ホースが固定され、言葉を発することが出来なくなった彼女はコクリと小さく頷いた」

ラフィエル「……」コクリ

ナレーション(マルティエル)「ついに、始まる」


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:26:02.708 ID:S/Z+S7Sjd

ゴウン…ゴウン…

ヴィーネ「あ″っ……ゔぁ……⁉︎」ビクッ

ゴウン…ゴウン…

ヴィーネ「……ん″っ……ん″ん″っ」ビクビクッ

ゴウン…ゴウン…

ヴィーネ「……んぅ……ん……」

ゴウン…ゴウン…

ヴィーネ「……ん……」

ゴウン…ゴウン…

ゴウン…ゴウン…


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:27:40.014 ID:S/Z+S7Sjd

30分経過

ラフィエル「……少しお腹が膨れてきましたね」

ラフィエル「ヴィーネさん、大丈夫ですか?辛かったらいつでも止めますからね?」

ヴィーネ「……!」

ナレーション(マルティエル)「その力強い目は『必ずやり遂げる』と言っているようだった」

ナレーション(マルティエル)「ちなみに溶き卵には消化吸収を促進するお薬が混ぜ込まれている為、流し込む量と吸収する量が釣り合っている限り諸々問題無いのだ」

ヴィーネ「……」ウプッ

ラフィエル「……」

ゴウン…ゴウン…

ゴウン…ゴウン…

ゴウン…ゴウン…


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:28:42.884 ID:S/Z+S7Sjd

1時間経過

ラフィエル「計器に異常なし……天使力濃度も正常、と」

ヴィーネ「……?」

ラフィエル「あぁ、そうですよヴィーネさん!この前サターニャさんが使った『天使力観測マシーン』を白羽研究所で解析・改良したスーパーマシーンなんですよこれ!」

ヴィーネ「!」

ラフィエル「ほら、見えますか?ヴィーネさんの胃の辺りに溜まっているピンクのモヤモヤ、これが天使力のエネルギーなんですが」

ヴィーネ「?」

ラフィエル「そうそう、ヴィーネさんの悪魔力が相殺してるんですよね」

ヴィーネ「!!!」

ラフィエル「うーん、免疫機能みたいなものでしょうし、もうしばらくこの状態が続くんじゃないでしょうか?」

ヴィーネ「……!」ショボーン

ゴウン…ゴウン…


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:30:05.577 ID:S/Z+S7Sjd

3時間経過

ヴィーネ「~♪」

ラフィエル「ふふっ、天使学校時代のガヴちゃんの写真、用意しておいて正解でした♪」

ラフィエル「……」

ラフィエル(悪魔力が少しづつ弱まってる……?)

ラフィエル(この調子なら、あと数時間で……)

ヴィーネ「~♥︎」

ゴウン…ゴウン…


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:35:15.324 ID:S/Z+S7Sjd

10時間経過

ヴィーネ「……」

ラフィエル「……」

ラフィエル(やはり人間と悪魔では勝手が違うようです)

ヴィーネ「……んっ」ピクッ

ラフィエル(ヴィーネさんも辛そうですし、これ以上続けるのは危険でしょうか)

ラフィエル「……ヴィーネさん、ホース外し」

ヴィーネ「ん″ん″っ」ギロリ

ラフィエル「⁉︎」ゾクッ


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:36:18.288 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル(今、お腹を槍で貫かれた感覚が……!)

ヴィーネ「ゔー、ゔー」

ラフィエル(執念、でしょうか)

ラフィエル「ごめんなさいヴィーネさん」

ヴィーネ「⁉︎」

ラフィエル「貴女の覚悟を無駄にしないよう、私も腹をくくります!」

ヴィーネ「……!」

ゴウン…ゴウン…


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:37:21.168 ID:S/Z+S7Sjd

70時間経過

ラフィエル(もうじき三日)

ヴィーネ「ゔー……ゔー……」プルプル

ラフィエル(栄養面でいえば、天使の卵を摂取している限り問題はありません)

ラフィエル(しかし、いくらガヴちゃんのためとはいえ精神的疲労は凄まじいはず)

マルティエル(通信)『お嬢様』ピッ

ラフィエル「どうしました?」

マルティエル(通信)『申し訳ありません、このままですと6時間後に卵が無くなります』

ラフィエル「ばっ、馬鹿な!貴女の産卵スピードを考えればそんな事態は……まさか⁉︎」


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:39:53.450 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「……!」

ラフィエル「迂闊ッ!」

ラフィエル(疲労のせい?気づかなかった……!)

ラフィエル(ヴィーネさんの卵の吸収スピードが上がってるなんて!それもどんどん加速してる!)

ラフィエル「!」

ラフィエル「でも……でもこれは何かの兆しでは……!」

マルティエル(通信)『訂正いたします!このままですと2時間持ちません!』

ラフィエル「……私も出ます」

ラフィエル「いえ……出します、ですね」


27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:41:01.767 ID:S/Z+S7Sjd

産卵部屋

マルティエル「お嬢様、よろしいのですか?」

ラフィエル「友達が苦しんでいるんです」

マルティエル「お嬢様……!」

ラフィエル「私の身体にありったけのお薬を!部屋にガスを充満させなさい!ここが正念場ですよ!」

ラフィエル「んっ」プスッ

プシュー…

ラフィエル「あっ、んぁ、あ、あぁ……!」ガクガク

ラフィエル「んっ////」ビクン


28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:42:21.878 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「あ″っ!」ニュルン

ラフィエル「あっ……ん″っ⁉︎」ニュルンニュルン

ラフィエル「ん、んぁ、あっ、あっあっ……あぁぁあ″あ″あ″」ズルズルズル

ラフィエル「おぁ、お″っお″っ、お″っ……ひぃん″⁉︎う、うぁ、ダメ、あっ……あっ」プツン

マルティエル「……お嬢様、お美しい」

マルティエル「あとは私にお任せを」プスッ

マルティエル「……」ドクン…ドクン…

プシュー…


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:46:12.090 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネのいる部屋

ラフィエル「……はっ⁉︎」

ラフィエル「わ、私は……寝ていたのでしょうか?」

ラフィエル「……そうだヴィーネさん!」

バリリッ!

ラフィエル「⁉︎」

ラフィエル「え、雷……?」

ヴィーネ「……」バチッ…バチッ…

ラフィエル「⁉︎」


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:48:33.697 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「ヴィーネさん⁉︎これは……はっ!」

ラフィエル「天使力がヴィーネさんの子宮に……!」

ラフィエル「天使力を注ぎ込まれた子宮が変異を始めています!」

ラフィエル「やった、ついにやったんですね!あと一息で卵の精製、そして産卵です!」

ラフィエル「あと一息……って、そういえば今何時」

ラフィエル「……⁉︎」


33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:51:36.927 ID:S/Z+S7Sjd

ーー150時間経過

ラフィエル「え、150時間って、もうすぐ1週間……?」

ラフィエル「……そうだ、そうですよ」

ラフィエル「確か70時間経過した頃に、ヴィーネさんの卵吸収のスピードが上がって」

ラフィエル「それで、私も産卵に加わって、何時間も何時間も産卵を続けて」

ラフィエル「……マルティエル」

ラフィエル「マルティエル!」

マルティエル(通信)『お……お嬢……ザザー……ご無事……ザザー……良か……ザザー』

ラフィエル「……!」


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:54:00.356 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「卵の残量……問題無し」

ラフィエル「ありがとう、マルティエル……私の自慢の執事」

ラフィエル「……ッ」

ラフィエル「あとは、ヴィーネさんの子宮がこれに耐えきれれば……!」

ヴィーネ「……」バチッ

ヴィーネ「……」バリリッ

ヴィーネ「……」ヴォン

ラフィエル「流れが……変わった……?」


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:55:33.374 ID:S/Z+S7Sjd

ビーッ!ビーッ!

ラフィエル「警報⁉︎一体なにが……こ、これは!」

ラフィエル「ヴィーネさんの悪魔力が反転して天使力に……⁉︎」

ラフィエル「そうか、天使力は悪魔を浄化する力!」

ラフィエル「卵の状態なら無害だと思っていましたが、やはりこれだけ蓄積すると……!」

ラフィエル「でも……でも今ここで辞めたら皆の犠牲が無駄になるじゃないですか!」

バキンッ!バキンバキンッ!バキン!

ラフィエル「今度はなんですか⁉︎」


36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:57:57.337 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ「ヴォー……!」ムクリ

ラフィエル「まさか、拘束の鎖を引き千切ったって言うんですか……⁉︎バハムートすら拘束する鎖ですよ……⁉︎」

ヴィーネ「ヴォアー……!」ガシッ

ラフィエル「嘘……!口のホースをつかんで」

ヴィーネ「ごくっ……ごくっ……ごくっ……」

ラフィエル「卵を……飲んでる……?」ゾッ

ヴィーネ「ごくっ……ぷはーっ!」

ラフィエル「え、あれだけあった卵残量が、ゼロ……⁉︎」

ヴィーネ「……ウゥ」

ラフィエル「まさか、暴走……⁉︎」

ヴィーネ「……ウ」ヴォン…


37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 22:59:26.381 ID:S/Z+S7Sjd

カッ!!!!!

ラフィエル「うお眩しっ」

ラフィエル「ヴィーネさんが、光ってる……⁉︎」

ラフィエル「……んんっ、光が収まってきました」

シーン…

ラフィエル(……なんて、静かな)

ラフィエル「!」

ヴィーネ「……」シュー

ラフィエル「ヴィーネ、さん……?」


39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:02:52.106 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ「ありがとう、ラフィエル」ニコッ

ラフィエル「!」

ラフィエル「ヴィーネさん、意識が……!」

ヴィーネ「ええ、とても清々しい気分よ」

ラフィエル「あ、ヴィーネさん!そのお腹って、もしかして!」

ヴィーネ「分かる?そう、ついに宿ったの」ナデナデ

ヴィーネ(感じる……確かに私の胎内に、卵の存在を)

ヴィーネ(心地よい圧迫感と重み、達成感……!)


40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:05:07.562 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「ヴィーネ、さぁん……」ポロポロ

ヴィーネ「もう、泣かないのラフィ」ナデナデ

ラフィエル(なんて優しい、まるで聖母……!)

ヴィーネ(身体の芯から母性が溢れて止まらない!)

ナレーション(マルティエル)「ーーそれは、丁度1週間が経過した時の出来事……奇跡であった」


41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:08:16.835 ID:S/Z+S7Sjd

産卵部屋

ヴィーネ「いよいよ、産卵なのね」ドキドキ

ラフィエル「えぇ……ファイトです、ヴィーネさん!」ワクワク

ヴィーネ「……えーと、それでどうすれば……?」

ラフィエル「あぁ、私って産む側じゃないですか?産卵補助って苦手なんですよね~」

ヴィーネ「おい白羽」

???「私の出番のようですね」

ラフィエル「だっ、誰ですか⁉︎」


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:10:24.261 ID:S/Z+S7Sjd

マルティエル「マルティエルです」ドン!

ラフィエル「マルティエル、貴女、生きて……!」

マルティエル「私の願いは、ラフィエルお嬢様と一緒に死ぬことですので」

ラフィエル「それは重いですー」

ヴィーネ「ねぇ、結局誰なのその人」

マルティエル「ラフィエルお嬢様の性奴隷の」

ラフィエル「私の執事です」


43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:14:14.932 ID:S/Z+S7Sjd

マルティエル「失礼いたします」

ヴィーネ「よ、よろしくお願いします」ドキドキ

マルティエル「脚を拡げますね」グイッ

ヴィーネ「……んっ」

マルティエル「おや、もうこんなに濡れておいでとは……何を考えていたのですか?」

ヴィーネ「な、ナニって、ガヴのこと……!」

マルティエル「ふふっ、可愛らしい」チュッ

ヴィーネ「ひゃっ⁉︎ちょ、どこに」

マルティエル「こちらです」クチュ

ヴィーネ「うにゃう⁉︎」ビクンビクン


45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:16:11.246 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「遊んでないで早くしてくださーい」

マルティエル「前戯も大切な……お嬢様、もしや」

ラフィエル「なっ、なんですか?」

マルティエル「……私の本命はお嬢様ですよ」ヒソヒソ

ラフィエル「……!」ピクッ

マルティエル「お嬢様には、これが終わったら……ね?」ヒソヒソ

ラフィエル「え、ちょ、なんの事だか分からないですね!」

ヴィーネ「はやくぅ……!」トローン


46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:19:01.115 ID:S/Z+S7Sjd

マルティエル「もう充分にほぐれておりますので、次に進めさせていただきます」

ヴィーネ「は、はい」ドクンドクン

マルティエル「ここを」クチュッ

ヴィーネ「んっ////」ピクン

マルティエル「こうします」クパァ

ヴィーネ「ん″ん″っ⁉︎」ビクン

マルティエル「そしてこう」グリン

ヴィーネ「あ″っ」

ヴィーネ「お″ぉぉお″あ″あ″ぁぁああ!!?!!?!!」ビクビクビクン


47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:22:44.384 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ(え、あれ?いつも一人でしてるのと全然違う⁉︎)

ヴィーネ「なっ、なにこれぇ⁉︎んぁっ、あ″っ……こんな、こんなのぉぉあああ″っ!!?」ビクンビクン

ヴィーネ(んっ……お腹、何か変な……子宮口が開いて卵が降りてきてるの⁉︎)

ヴィーネ「こんなの知らない、ん″ん″ん″っ!!!?!??!」ビクンビクンビクン

ヴィーネ(こんな、初めての感覚!あっ、大きな塊が、奥から、拡げて、あ、あぁ!)

ヴィーネ「もっ、も″ぉ、戻れ、あっあっ……戻れなくなりゅぅぅうああああ″っ!!!?!!」ビクンビクンビクンビクン


49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:25:25.699 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ(これをガヴは、毎朝毎朝繰り返してるっていうの……⁉︎)

ヴィーネ「ガヴ」ビクン

ヴィーネ(ガヴ、あぁガヴ!)

ヴィーネ「ガヴ……ガヴガヴガヴ、ガヴガヴガヴガヴガヴ!!!!!」ビクンビクンビクンビクン

ヴィーネ(ガヴ……ガヴガヴガヴ、ガヴガヴガヴガヴガヴ!!!!!)

ヴィーネ「ガヴぅぅぅううううぁぁああ!!!!!!!!」ビクンビクンビクンビクン

ヴィーネ「あっ」ビクン

ヴィーネ(出る……!)


50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:28:24.235 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ「あ」プシャー

ずぬぬぬぬ……

ラフィエル「あぁ!開く、開いてます!」

ヴィーネ「あぁ!」グニニ

ラフィエル「白い頭が……粘液にまみれた卵が!」

マルティエル「悪魔の産卵、歴史的瞬間です」

ラフィエル「ああ、やったんですね……ヴィーネさん!」

ずりゅっ……ごろんっ

ヴィーネ「」チョロロロロ…

ヴィーネ「んあっ」ビクンッ

ラフィエル「おめでとう、ございます……!」


51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:30:58.220 ID:S/Z+S7Sjd

翌日 ヴィーネの部屋

ヴィーネ「何度見ても不思議ね、この卵を私が産んだなんて」

ラフィエル「映像ありますけど、見ますか?」

ヴィーネ「消してぇぇえ!!!!!」

ラフィエル「それはさておき、そろそろガヴちゃんが来る時間ですね」

ヴィーネ「さておかないで欲しいんだけど……」

ラフィエル「私は帰りますので、ガヴちゃんとの時間をお楽しみください♥︎」

ヴィーネ「ラフィも一緒に食べればいいのに」

ラフィエル「そうですねぇ」


53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:33:28.509 ID:S/Z+S7Sjd

ラフィエル「確かに天使の卵より大きいですが、しかし1個しかありませんので」

ヴィーネ「そう、ごめんね?」

ラフィエル「いいえ~」

ピンポーン

ヴィーネ「ガヴね!」

ラフィエル「私は鉢合わせないよう神足通で帰りますね……では!」バシュン

ヴィーネ「あっ!……もう、ラフィったら気ぃ遣っちゃって」


54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:35:38.050 ID:S/Z+S7Sjd

ガヴリール「へぇ、これがヴィーネの言ってた珍しい卵ね」

ヴィーネ「う、うん……どう、かな?」

ガヴリール「どうって、卵だけど」

ヴィーネ「そうだけど……もっとこう、綺麗とか、いい匂いとか」

ガヴリール「んー、ああ、確かにスベスベしててキレイかも」

ヴィーネ「はぅ」キュン

ガヴリール「それでヴィーネ、この卵って美味しいの?」

ヴィーネ「ガヴのための卵だもの!絶対美味しいわ!」

ガヴリール「お、おう……?」


57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:38:45.273 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ「素材の味を楽しんでもらいたいので、ゆで卵にしましたー!味付けは塩だけね!」

ガヴリール「えー、マヨネーズがいいー」

ヴィーネ「だめ」

ガヴリール「えー、マヨ」

ヴィーネ「だめ」

ガヴリール「はい」

ヴィーネ「それじゃ、召し上がれ♥︎」

ガヴリール「いただきます」


58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:42:34.703 ID:S/Z+S7Sjd

ガヴリール「あーん」

ヴィーネ「はぁはぁ」

ガヴリール「がぶっ」

ヴィーネ「んっ」ピクッ

ガヴリール「もぐもぐ」

ヴィーネ「あっ、んっ」ビクン

ガヴリール「ごくん」

ヴィーネ「んんっ!」ビクビクビクーン

ガヴリール「なんだこいつ」


59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:44:30.293 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネ「どうだった⁉︎私の卵どうだった⁉︎」ハァハァ

ガヴリール「いや、ヴィーネの卵ではないだろ」

ヴィーネ「どうだった⁉︎」

ガヴリール「ん、んーとね」

ヴィーネ「うんうんうん!」ドキドキ

ガヴリール「おいしかった」

ヴィーネ「ガヴ愛してる!!!!!」キュンキュンキューン

ガヴリール「お、おう……私も」

ヴィーネ「ガヴーー!!!!!!」


63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:48:18.213 ID:S/Z+S7Sjd

白羽研究所

ラフィエル「さて、今回の実験で得られた情報はとても貴重なものです」

マルティエル「あっ、お嬢様、あっ」ビクン

ラフィエル「この情報をもとに、効率的な天使力の摂取方法を研究しなくてはなりません」

マルティエル「あっ、そこは!あっ、あーっ!」ビクンビクン

ラフィエル「これが完成したら、次はいよいよ……うふふ♥︎」

マルティエル「んぁっ、あっあっ、お嬢、お嬢様、あっ……ッ!!?!!」ガクガクガク

ラフィエル「待っててください、サターニャさん♥︎うふふ、うふ、うふふふふっ♥︎」


65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/10(木) 23:52:07.602 ID:S/Z+S7Sjd

ヴィーネの部屋

ヴィーネ「あ、ちなみにその卵産んだの私なの」

ガヴリール「……え、マジで?」

ヴィーネ「えへへ」

ガヴリール「うわー、マジかー……うわー」

ヴィーネ「え、嫌だった?食べたくなかった?」

ガヴリール「違う違う、だったらもっとその……味わって食べれば良かったなって」

ヴィーネ「一週間待って!」

ガヴリール「え?」

ヴィーネ「一週間待ってくれたら、また食べさせてあげる!」

ガヴリール「おお、そりゃ楽しみだ」

ヴィーネ「私がんばる!」

おわり


ヴィーネ「天使の卵!」ラフィエル「はーい」
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