1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:39:54.652 ID:bASLBkDl0

はじめはヴィーネのお腹が少し張っている気がしたくらいだった。
数日掛けて膨らんである日突然元に戻る。便秘なのかと思った。

他に替わった事を挙げるなら、数日毎にとてもおいしい卵料理の入った弁当を作ってくる様になった事くらいだったんだ……。


3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:41:55.657 ID:bASLBkDl0

ガヴリール「ん……ふわぁーあ…………よく寝た」

ガヴリール「今何時ぃ……9時かぁ……9時9時らぁ…………9時ぃ!?」

ガヴリール「今日は休み……じゃないし! ヴィーネが家に来ないどころか電話もしてこないってどういう事だよ!?」

ガヴリール「あ、や、電話はしてくれたけど気付かなかった、とか? そんなの今まで無かったけど……」

ピッ、ピッ……


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:44:10.894 ID:bASLBkDl0

ガヴリール「気が付かなかった訳じゃなくて本当に電話もなし? ……ヴィーネも寝坊したのかな?」

ガヴリール(…………それとも愛想尽かされたか?)

ガヴリール「よ、よーし、寝坊したヴィーネに電話掛けてやろうっと」

プルルルルル……プルルルルル……

ガヴリール「出ないな……まだ寝てるのか? 人の事散々好き勝手言ってくれたけどもヴィーネだって寝坊するんじゃん」


9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:46:34.142 ID:bASLBkDl0

そんな風に思って、その日私はそのまま学校を休んでネトゲをして過ごしたんだ。
愛想を尽かされたんじゃないか、とかちょっと考えないでもなかったけども「そんな事ある訳ない」と自分に言い聞かせながらネトゲをしたんだ。

それで日がな一日ネトゲして
なんかあっさり夜に寝ちゃって
そしたらすっきり朝に目覚めて……


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:48:09.444 ID:bASLBkDl0

ガヴリール「ん……うう、なんか眩し…………朝?」

ガヴリール「…………マジかよ、日の出かよ……日の出の時間に私が起きるとか下界滅ぶんじゃね?」

ガヴリール「今日は学校行くかぁ……昨日ヴィーネがどうしたのかとか聞きたいし」


14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:49:44.557 ID:bASLBkDl0

「そういや、昨日誰か来た覚えないな」とか「グラサンヤバいんじゃないか」とか色々頭に過ぎらせつつテキトーに摂った朝ごはん。

ここのところ結構な頻度でヴィーネの作った料理食べてたし、そうでない日も調理部で食べる日なんかもあったし
「やっぱ人の作ったのがおいしいよな」
とか思いつつ
「今日辺りヴィーネの卵料理期待できるよな」
なんて取らぬ狸の皮算用……「まだ見ぬ卵の味算用」? したりしてて「あんまりおいしくないなー」というくらいしか味も感じないまま食べ終えて、まあ学校に行ったんですよ。


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:53:23.744 ID:bASLBkDl0

そろそろヴィーネが来るかな、と思って待っても来ないし、時間もヤバそうだったから急いで学校に行って、ギリギリ過ぎてクラスメイトと話す間もなくホームルーム。
チラリと見回してもヴィーネの姿はどこにもない。

グラサンに怒られたり、自力で宿題片付けたり、色々あって迎えた昼休み。
ようやくサターニャやまち子に昨日のヴィーネについて聞く暇が出来て、聞いてみると昨日も今日も来ていないという。

後、昨日誰も家に来なかったのは「サターニャが宿題を届けるはずが忘れていたから」だとか。
グラサンに直訴して「今日怒られたのの半分くらいはサターニャの責任だ」とでも言い張ろうか、なんて考えてすぐに「おとといの宿題をやっていなかった事を責められると駄目」と否定した。


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:55:36.393 ID:bASLBkDl0

家に帰っても調子が出ない。「……そういえばヴィーネが休んだのは無断っぽいし、ヴィーネらしくないよな」とかヴィーネの事ばかりが頭を過ぎるもんだったから。
ヴィーネの家に行ってやろうと思ったんだ。


……ヴィーネのやつ、家に行っても出やしない。
天使ってのはこういう時に便利なもので鍵も鍵開けの技もなくたって勝手に入ることくらいはできるんだ、と神足通でこっそり侵入。
すると、色っぽくて、悩ましげで、押し殺したような、気張っている声が聞こえたんだ。


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 21:58:05.634 ID:bASLBkDl0

「んん~っ! んぅっ! んうぅぅっ!」

声がしたのはリビングの方。覗いてみるとそこには……

下半身丸出しで
バスタオルの上で気張っている
よく分からない体液で太ももを濡らしたヴィーネが居たんだ。


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:02:32.062 ID:bASLBkDl0

…………ヴィーネと、目が合った。
瞬間、ヴィーネが真っ赤になって、小さな声で「見ないで」。

縋る様な声で「見ないで」と言うヴィーネ。……目が離せなかった。
びしょびしょに濡れた股間、ヴィーネの真っ赤な顔、恥じらいの表情、心臓を掴まれた様だった。

そうして数秒程度? ヴィーネに釘付けにされている内に、いきなりヴィーネが下腹部――よく見ると膨らんでいる――を押さえて苦しみだしたんだ。


恥じらいの表情は消えて、苦痛を訴え、縋ってくるヴィーネ。
涙を零しながら私を呼ぶヴィーネ。
……私は気が付けばヴィーネの唇を奪っていた。


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:05:24.086 ID:bASLBkDl0

最低だ。私。
ヴィーネが弱っているのをいい事に、無理やり唇を奪って、それで喜びを感じている。
どうしようもない駄目天使とは思っていたけどここまでとは自分でも思っちゃいなかった。
一方的に好意を寄せて、弱ってるところに付け込んで、身体を勝手に扱う。ただのゲスじゃないか。

唇を奪って、抱きしめてそのまま押し倒して、それから左手をヴィーネの下腹部に当てて、右手でヴィーネの頭を撫でて
しばらくするとヴィーネは落ち着いたらしく、でも熱っぽい目で私を見ながら話し始めたんだ。


28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:08:32.373 ID:bASLBkDl0

ヴィーネ「ガ、ガヴ、どうして、ここに?」

ガヴリール「き、昨日も学校に来てなかったとか聞いたし、気になって……」

ガヴリール「それより、ヴィーネはなんかあったのか? 苦しんだり、気張ったりして……」

ヴィーネ「今から、へ、変な事言うけど、本当だから、嘘じゃないから、聞いて? ……信じて?」

ガヴリール「こんな状態のヴィーネが嘘とか言う程ふざけたりしないのは知ってるし、信じるよ」


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:12:10.760 ID:bASLBkDl0

そしてヴィーネは言ったんだ。

「卵、卵が出てくるの、産む様になっちゃったの」
「理由も分からないし、聞いた事もない。でも、最近になって突然、卵が出てくるようになったの」

訳が分からなかった。天使も悪魔も胎生だ。卵生じゃあ無かったはずだ。でも
ヴィーネの体液で濡れた太もも、びしょびしょの股間、その体液の出所、小さな割れ目。
こんな小さなところを通って卵が出てくる。こんな小さくて、びしょ濡れで、いやらしいところを押し広げて……

頭がぼぉっとなって、ヴィーネの割れ目に指を伸ばす。
私の指先がヴィーネの中に入り込む。熱くて、ぬるぬるして、恥ずかしくて、幸せな感触。


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:16:09.610 ID:bASLBkDl0

ヴィーネが甘い悲鳴を上げる。ヴィーネの大切な所を犯す喜び。
口先だけの抵抗。身体では一切抵抗せずに口でだけ嫌がっているフリをするヴィーネ。
内側をかき回すと嬉しそうに声を上げるし、ヴィーネの奥からどんどんと粘度の高い体液が溢れ出して来る。

「あっ! あっ! で、出ちゃう!」
そう言うが早いかヴィーネは凄い勢いで透明でサラサラとした体液を漏らし、バスタオルをずぶ濡れにしてしまう。

そして、大量の粘液を零しながら、ヴィーネの奥から何か硬いものが出てくる。

……卵だ。


33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:21:16.780 ID:bASLBkDl0

卵が出るのを助ける為にヴィーネの割れ目を指で左右に押し広げる。
少しずつ奥から押し広げられるヴィーネの割れ目。
とてもいやらしく、とても神秘的で、とても感動的な、ヴィーネの産卵シーン。

私はヴィーネの股間に顔を埋めるようにしてそれを見た。
広がっていく割れ目、顔にかかる粘液、ヴィーネが恥ずかしがる声。

転がり出た卵が、私にギリギリで当たらない場所に落ちる。
ゆっくりと閉じていく割れ目。糸を引く粘液。顔を上げると涙を溜めたヴィーネの顔。


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:25:59.432 ID:bASLBkDl0

ヴィーネ「ガヴのばか! えっち!」

ガヴリール「だ、だって、だって……」

ヴィーネ「せきにん! せきにんとって!」

ガヴリール「な、何の!?」

ヴィーネ「たまごだすのてつだって! それから、けっこんもして!」

ガヴリール「う、うん?」

ヴィーネ「うそついたらはりせんぼんだからっ!」

ガヴリール「ヴィ、ヴィーネさん!?」


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:28:00.683 ID:bASLBkDl0

――
――――
――――――

明らかに異常な様子を見せていたヴィーネが落ち着くのを待ってから「なんで結婚とかいいだしたんだ」と聞いてみたら「こんな姿見たり、あちこち触ったんだから当然」なんて言い出す。
……まあ、満更でもないんだけどもさ。

それとどうして休んでたのかを聞くとここ一週間ほど卵が出ないままになっていたとか何とか。
痛みと体調不良とで意識のはっきりしない時も結構あったとか。……卵が詰まるって何の鳥だっけ?


39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:33:37.942 ID:bASLBkDl0

「卵を出すのを手伝うなんてやった事ないし無理だ」と言ったら「さっきみたいに触って」なんて顔を真っ赤にして言うんだ。
そのまま「触られてると、卵が出てきてくれるみたい」と続ける。

ヴィーネを左腕で抱きしめながら、右手の指を中に潜り込ませる。
しばらく甘い喘ぎ声ばかりを上げていたけども、途中から苦痛からの声も混じるようになる。

「ガヴ、ガヴっ……こわい、こわいの…………」
ゾクッと来た。ヴィーネに頼られている。あのしっかりとしたヴィーネが無防備な状態で、私だけを頼りにしている。

左腕でしっかりと抱きしめながらキスをして、右手で出来るだけ卵が出やすいようにと出口を広げる。


40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:36:40.114 ID:bASLBkDl0

熱い体液が右手にかかる。泣いて私に縋るヴィーネ。
頼られる喜び――天使の感じるべきそれじゃあなくて、もっと邪な劣情としてのそれ――を感じる。

右手に硬いものが触れる。
卵だ。
まだヴィーネの中に埋もれた部分も多い卵が右手の中にある。


41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:40:26.473 ID:bASLBkDl0

私はそれを引っ張った。

「ガヴぅ……ダメ、引っ張らないで…………」

無視して引っ張ると、そんなにかからずに卵が全部外に出る。
右手の中にヴィーネの卵がある。
粘液でぬるぬるしてる、産みたての卵。


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:44:20.271 ID:bASLBkDl0

「ガヴのばか、いじわる……」
ヴィーネがいじけて呟く。

「だめ、っていったのに」
「可愛かったよ」
「……いじわる」

そんな風に話したりした後卵を除けてから、下腹部のふくらみが元通りになるまで何度かヴィーネに卵を産ませた。


44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:51:55.195 ID:bASLBkDl0

ヴィーネ「ガヴ、ありがとう、ね……ガヴが居なかったらきっとダメだった…………死んでた、かも」

ガヴリール「私もヴィーネが居なかったら色々駄目だしお互い様だよ」

ヴィーネ「ガヴリール……」


ガヴリール「……ところでこの卵ってさ、ヴィーネの子供が孵ったりするのかな?」

ヴィーネ「そ、それはないんじゃないかしら」

ガヴリール「どうして?」

ヴィーネ「だ、だって、それ、無精卵だし、そもそも卵とか産む生き物じゃないし…………」


45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 22:54:33.951 ID:bASLBkDl0

ガヴリール「無精卵……ヴィーネって、やっぱりそういう事はした事ないの?」

ヴィーネ「……ガヴが初めて、って事でいいんじゃないかしら」

ガヴリール「お、おう……私もヴィーネが始めてだ」


46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 23:00:44.049 ID:bASLBkDl0

ヴィーネ「そ、そうだ、その、それで、えっと……責任」

ガヴリール「ヴィーネ、勢いで言ってない? ……本当に私でいいの?」

ヴィーネ「ガヴでいい…………ガヴがいい、ガヴだからいいの。ガヴじゃなきゃ駄目」

ガヴリール「じゃ、じゃあ…………あ゛、どうするか考えないとなぁ……悪魔と天使とで同性婚とか前例無かったような」

ヴィーネ「……前例がないとダメなの?」

ガヴリール「前例になればいい、私が前例になってやる、ってヤツだろうけどさー…………絶対めんどくさい事になるじゃん」


48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/24(月) 23:03:28.079 ID:bASLBkDl0

「まぁとりあえず、それはひとまず置いておくとして、ひとつ気になってたんだけどいいかな」
「……ここ最近のおいしい卵料理って――――」

その答えをヴィーネは口で答える事は無かったけども、その真っ赤になった顔が何よりの答えだった。


おしまい


ガヴリール「……ここ最近のおいしい卵料理って――――」
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