1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:35:59.332 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「おお天真くん来てしまったかこのエグゼクションワールドに……」

ガヴリール「エグゼクティブ?まあマスターは社長みたいなものか」

マスター「だがしかし天真くん…君は一刻ほど遅れてしまったようだ…」

ガヴリール「え…?えーと…30分か…あーはいすやせん」

マスター「いやいやいいんだよ…寧ろ一刻早くければ君は数多の刺客に蹂躙されただろうに……」

ガヴリール「いやじゃあ来たほうが良かったじゃないですか…いや来たくないけど……」


7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:37:33.807 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「我の実力を侮るなよ小娘?我一人であれぐらいは朝飯前よ……」

ガヴリール「一人称が我になった…」

カランコローン……

ガヴリール「へいらっしゃい」

マスター「くくく…またかわいそうな子羊が迷い込んだようだ…」


13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:39:56.366 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「さあ天真くん君の出番だ…子羊は闇を欲しがっているようだ」

ガヴリール「闇……コーヒーのことか」

マスター「くくく…くれぐれもOrderを聞き間違えないように……誤った闇は子羊を激昂させDaemonとなるだろう……」

ガヴリール「わけわからないですけどオーダー行きます」


14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:42:35.830 ID:qF6sXbrjr.net

ガヴリール「マスターオーダー入ります」

マスター「くくく…しかとその耳で聞き受けただろうね…間違いないは許されんのだよ……」

ガヴリール「はあ…ブレンドコーヒー一つで」

マスター「ブレ…混沌!!混沌を欲したかあの子羊は!」

ガヴリール「ブレンドコーヒーですが…」


18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:45:15.560 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「いやいやこの私実は混沌には少し自身があってね…」

ガヴリール「……聞いたことあるようなないような?」

マスター「鼻腔を混沌で、舌を混沌で染めるため五つの種類の生贄を使用する…」

ガヴリール「コーヒの話か…?」

マスター「くくく…贄となったあとも生贄達は混沌のなかで蠢き素晴らしいハーモニーを奏で混沌を祝福する!」


19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:49:24.867 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「いやはや…この至高の混沌を創り出すには幾多の試行錯誤を要すほど拘っている」

ガヴリール「……?」

マスター「拘りはそれだけではないぞ?生贄も狩場まで我自身が赴きこの目で見極めた者だけを厳選する……」

ガヴリール「早くしないとお客さん帰っちゃいますよ」

マスター「さあ!我の至高の混沌の闇を子羊にあたえてこい!」

ガヴリール「つくってたのかよ!?」


20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:51:58.004 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「くくく…闇を零すなよ…?」

ガヴリール「こぼさないだろ……」

マスター「一滴でも足許に落としてみろ…?」

ガヴリール「そしたら掃除しますよ」

マスター「くくく…雫から闇が広がり深淵となって足を引きずり込むだろう……」

ガヴリール「なんだよそれ怖すぎんだろ……」


21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:55:02.757 ID:qF6sXbrjr.net

ガヴリール「ふー…今日も働いたなー」

マスター「くくく…此処からは小娘には業が深ろう……」

ガヴリール「技が深い?」

マスター「此処は我に任せ小娘は安息の地へ帰るがいい……」

ガヴリール「言われなくてもしますが…」


23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:56:07.098 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「くくく…臆する事は何も恥ずかしい事ではない…」

ガヴリール「帰りますねー」

マスター「寧ろ命を捨てることのほうが恥ずかしいというもの……」

ガヴリール「じゃっ…また来週来ます」カランコローン

マスター「くくく…だが命を落とせるだけならいいのかもしれない……生きながらえ闇に囚われ続け…」


ーーーーー


24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 19:56:21.513 ID:qF6sXbrjr.net

おわる


29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[soko] 2017/04/08(土) 20:17:31.764 ID:qF6sXbrjr.net

ー翌週ー


30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[soko] 2017/04/08(土) 20:18:51.802 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「くくく…今日は天使が我に味方する日か……」

カランコローン……

ガヴリール「ちゃーす…」

マスター「天真くん…今日は遅れずに来られたか重畳重畳…」

ガヴリール「まだやってるんすか」


33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 20:53:16.156 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「しかし……闇の死者の我に光が味方するか…なんとも滑稽な…」

ガヴリール「……?今日も暇っすねー」

マスター「くくく…闇は光がある限り消えぬ……」

ガヴリール「神話のはなしですか…?」

マスター「この世界が光が存在す限り私の闇を欲する亡者は絶えん」

ガヴリール「子羊の次は亡者ですか」


34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 20:56:52.622 ID:qF6sXbrjr.net

カランコローン……

マスター「くくく…そう言ってる間に亡者は闇を欲したか……」

サターニャ「ガヴリール!きてやったわよ!」

ガヴリール「なんだサターニャか」

マスター「くくく…闇はこのようなかよわい少女にも手を出すのか……」


35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 20:57:37.814 ID:qF6sXbrjr.net

ガヴリール「早く出ていけ」

サターニャ「ちょっと!?お客さんなんですけど!?」

ガヴリール「金を出さないやつは客じゃない」

サターニャ「いや払うんだけど!?」


37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:00:56.952 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「天真くんそれぐらいにしてあげたらどうだ?」

ガヴリール「はあ…すいやせん」

サターニャ「やーい!怒られてやんの!」

マスター「その妖精も闇に誘われたんだろう」

サターニャ「妖精……?いざ……?」

ガヴリール「はやく席につけ」

サターニャ「うぇ…?う、うん……」


38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:05:02.894 ID:qF6sXbrjr.net

サターニャ「ねえガヴリール…?」

ガヴリール「なんだよこちとら仕事中だ」

サターニャ「マスターってあんな感じだっけ…?」

ガヴリール「知らないよ先週からあんな感じだ」

サターニャ「へー……かっこいいわね!!」

ガヴリール「さっさと注文しろ」


40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:06:54.403 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「ゴース…或いはゴスム……」

ガヴリール「へいマスターオーダー入ります」

マスター「ん?なんだい天真くん」

ガヴリール「いやだからオーダー」

マスター「あぁOrderか…今回も然とその耳で…」

ガヴリール「カフェラテです」


41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:08:08.534 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「くくく…やはり少女には純粋な闇では苦しかろう」

ガヴリール「カフェラテ、カフェラテですよ言いましたからね」

マスター「闇を和らげる純白の山の恵が必要か…」

サターニャ「ガーヴリールー!」

ガヴリール「うるせえじっとしてろ!」


42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:11:16.060 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「では天真くん…これをあの少女に…」

ガヴリール「はいはい持っていきます」

マスター「彼女に伝えておいてくれ…女神の優しさは手の届く場所にある…と」

ガヴリール「…?あーなるほど」


43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:12:48.362 ID:qF6sXbrjr.net

ガヴリール「ほい、カフェラテ」

サターニャ「私ブレンドって言ったでしょ!?」

ガヴリール「うるせーお前はこれで十分だよ」

サターニャ「あんたそれで仕事できるの…?」

ガヴリール「あ、女神の優しさは手の届くところにあるそうだ」

サターニャ「……?」


45 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 21:30:16.413 ID:qF6sXbrjr.net

サターニャ「ど、どういうことよ…?」

ガヴリール「お前もマスターと似たようなものだからわかるだろ」

サターニャ「女神…?優しさ……?うぅん…わっかんないわよ!」

ガヴリール「甘さが足りなかったら砂糖やガムシロップはそこにあるから使え」

サターニャ「うぇ?……わ、わかったわ……」


47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 22:50:15.536 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「ふふっ…今日は静寂とは程遠いか……」

ガヴリール「はあ……」

サターニャ「なんか話してるのー?」

ガヴリール「いや来んなよ カフェラテ飲んどけ」

サターニャ「別にいいじゃない!あともう飲んだわ!!」

ガヴリール「あーそうですか」


48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 22:52:57.889 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「くくく…君は先程闇を取り込んでしまった憐れな迷い人か」

サターニャ「や、やみ…?」

ガヴリール「コーヒーの事だよ」

サターニャ「あぁ!そういうことね!闇ね…」

マスター「君は微量にも闇を取り込んでしまった……これで君も闇の操り人形か……」

サターニャ「ふっ…私は全然平気よ!!大悪魔の私にあれぐらいの闇が通じるわけないじゃない」

ガヴリール「お前はまだ言ってるのか」


49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 22:55:08.105 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「くくく…君は大悪魔だったか…だがこの闇は天使も悪魔も平等にこの地へ再び足を運ばせるだろう…」

サターニャ「この大悪魔サタニキア様は誰にも指図されないし誰にも操れないわ!」

マスター「粋がるな悪魔め、あまり嘯くと闇が許さんぞ」

サターニャ「闇なんてとうに私の支配下よ!なーはっはっは!」

ガヴリール「熱いな」


50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 22:56:27.768 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「闇を支配下だと…?法螺をふくなよ…?」

サターニャ「なーはっはっは!このサタニキア様に喰らえない闇などないわ!」

マスター「くくく…言ってしまったな……ならこの暗黒物質を喰らってみせろ…」

サターニャ「こんな少量の闇私に効くはずないじゃない!」

ガヴリール「おいおいエスプレッソは飲み慣れないとブラックじゃきついぞ」

マスター「くくく…ショットだと油断したが最後…お前は闇に飲まれ喉がやかれるだろう……」


52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 22:56:50.217 ID:qF6sXbrjr.net

サターニャ「こんなぐい呑一気でいってやるわ!」ゴクッ

ガヴリール「ショットだショット ぐい呑言うな」

マスター「くくく…情けとして山の恵はくれてやろう…」

サターニャ「ぷはー…これで闇を制したのかしら?」


53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/08(土) 22:57:18.048 ID:qF6sXbrjr.net

マスター「な!?暗黒を飲み干しただと…!?」

ガヴリール「流石味蕾を無くした悪魔だけはあるな」

サターニャ「ふふこれで私が大悪魔だって証明できたかしら?」

マスター「くっ……闇の時代も終わりが来たか……」

サターニャ「ふっ…これぐらいで終わりだなんて無様ね…」

マスター「くっ……」

サターニャ「ただ…終わりだなんてあなたが決めることではないわ、精々あなたの至高の闇とやらを磨くことね」

マスター「闇を磨くとはこれいかにだが…そうだなそうさせてもらう」

サターニャ「なーはっはっは!精進することね!これは駄賃よ取っておきなさい!!」

カランコローン……

ガヴリール「ありあとやしたー」



おわり


マスター「くくく…この私の最高傑作混沌の闇を味わうがいい!」ガヴリール「なにいってるんすか」
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