1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:07:00.232 ID:oWY9jtgr0.net
…
ヴィーネ「ふんふんふ〜ん」ウキウキ
ガヴリール「どうしたのヴィーネ、やけにテンション高いじゃん」
ヴィーネ「えへへ、そう?やっぱりわかっちゃう?」
ヴィーネ「実は昨日、スマホを新しくしちゃいました!!」
ガヴリール「へー、凄いじゃん、ちょっとみせてよ」
ヴィーネ「ふふっ、いいわよ…」ゴソゴソ
スッ
ヴィーネ「じゃーーん!!アクマフォン8!!」
ヴィーネ「魔界オリジナルの最新機種よ!!」
ガヴリール「へぇー、魔界って凄いのな、私も悪魔に生まれたかったよ」
ヴィーネ「ふんふんふ〜ん」ウキウキ
ガヴリール「どうしたのヴィーネ、やけにテンション高いじゃん」
ヴィーネ「えへへ、そう?やっぱりわかっちゃう?」
ヴィーネ「実は昨日、スマホを新しくしちゃいました!!」
ガヴリール「へー、凄いじゃん、ちょっとみせてよ」
ヴィーネ「ふふっ、いいわよ…」ゴソゴソ
スッ
ヴィーネ「じゃーーん!!アクマフォン8!!」
ヴィーネ「魔界オリジナルの最新機種よ!!」
ガヴリール「へぇー、魔界って凄いのな、私も悪魔に生まれたかったよ」
3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:12:16.164 ID:oWY9jtgr0.net
…
サターニャ「ヴィネット……!あんたそれ…!」
ヴィーネ「ふっふーん、気づいちゃった?」ウキウキ
ヴィーネ「実はこれ、今魔界で話題のアクマフォン8なの!」
ヴィーネ「こうやってフリフリすると魔法が使えちゃうんだから!!」フリフリ
サターニャ「何それすごい!!」
ヴィーネ「ふふふ、そしてなんとこの携帯には天使位置情報サービスがついていて…」
ヴィーネ「下界にいる天使の位置が全てわかっちゃうの!!」
サターニャ「いいなぁー……私も機種変更したいなぁ……」
ヴィーネ「ふふふ、いいでしょー?」ドヤッ
ガヴリール(機種変更ごときであんなにはしゃぎやがって、子供かよ)
サターニャ「ヴィネット……!あんたそれ…!」
ヴィーネ「ふっふーん、気づいちゃった?」ウキウキ
ヴィーネ「実はこれ、今魔界で話題のアクマフォン8なの!」
ヴィーネ「こうやってフリフリすると魔法が使えちゃうんだから!!」フリフリ
サターニャ「何それすごい!!」
ヴィーネ「ふふふ、そしてなんとこの携帯には天使位置情報サービスがついていて…」
ヴィーネ「下界にいる天使の位置が全てわかっちゃうの!!」
サターニャ「いいなぁー……私も機種変更したいなぁ……」
ヴィーネ「ふふふ、いいでしょー?」ドヤッ
ガヴリール(機種変更ごときであんなにはしゃぎやがって、子供かよ)
8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:18:56.565 ID:oWY9jtgr0.net
…
ラフィエル「へぇー、良かったですね、ヴィーネさん」ニコニコ
ヴィーネ「ふふふ、それでね、ここを押すとね…」
ガヴリール「あーわかったわかった、凄いのはわかったから少し落ち着けって」
ヴィーネ「むぅー、まだ凄い機能がいっぱいあるのに…」
サターニャ「…ぐぬぬ、アクマフォン8、調べたところまだ市場に出回ってないようね…」
サターニャ「……ていうかまだ市場に出回ってないのにどうやって手に入れたのよ…」
ヴィーネ「えっ?嘘、そんなはずないわ……」
ヴィーネ「お父さんが魔界の携帯ショップで買ってきたって言ってたのに…」
ガヴリール「…何だか少し妙な話になってきたな」
ラフィエル「へぇー、良かったですね、ヴィーネさん」ニコニコ
ヴィーネ「ふふふ、それでね、ここを押すとね…」
ガヴリール「あーわかったわかった、凄いのはわかったから少し落ち着けって」
ヴィーネ「むぅー、まだ凄い機能がいっぱいあるのに…」
サターニャ「…ぐぬぬ、アクマフォン8、調べたところまだ市場に出回ってないようね…」
サターニャ「……ていうかまだ市場に出回ってないのにどうやって手に入れたのよ…」
ヴィーネ「えっ?嘘、そんなはずないわ……」
ヴィーネ「お父さんが魔界の携帯ショップで買ってきたって言ってたのに…」
ガヴリール「…何だか少し妙な話になってきたな」
14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:25:10.093 ID:oWY9jtgr0.net
……数日前
ヴィーネ父「ヴィネット、その携帯、そろそろ古くなってきてるんじゃないか?」
ヴィーネ「えー?そんなことないよー、まだまだ動くし…」
ヴィーネ父「今、父さんの会社で作っている新しい携帯の機種があるんだけどね、もしよかったら特別に、ヴィネットにあげてもいいんだけど…」
ヴィーネ「ほんとに!?」
ヴィーネ父「ああ、でも友達に言いふらしたりしちゃだめだぞ?」
ヴィーネ「…………なんで?」
ヴィーネ父「まぁ、ちょっとした事情があるんだよ、今はまだ言えないんだけど」
ヴィーネ「うーん、よく分からないけど、お父さんがそういうなら秘密にする!」
…………
ヴィーネ(あれ?そういえばこんなやりとりがあったような……)
ヴィーネ父「ヴィネット、その携帯、そろそろ古くなってきてるんじゃないか?」
ヴィーネ「えー?そんなことないよー、まだまだ動くし…」
ヴィーネ父「今、父さんの会社で作っている新しい携帯の機種があるんだけどね、もしよかったら特別に、ヴィネットにあげてもいいんだけど…」
ヴィーネ「ほんとに!?」
ヴィーネ父「ああ、でも友達に言いふらしたりしちゃだめだぞ?」
ヴィーネ「…………なんで?」
ヴィーネ父「まぁ、ちょっとした事情があるんだよ、今はまだ言えないんだけど」
ヴィーネ「うーん、よく分からないけど、お父さんがそういうなら秘密にする!」
…………
ヴィーネ(あれ?そういえばこんなやりとりがあったような……)
17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:28:51.656 ID:oWY9jtgr0.net
ヴィーネ「…………」
ガヴリール「…どうした?いきなり黙って…」
ヴィーネ「う、ううん、なんでもないの」
ヴィーネ「それより、もう携帯の話はやめにしましょ?」
ガヴリール「なんだよ、さっきまでウッキウキで自慢してた癖に」
サターニャ「そうよ!もう少し新機能とやらを教えなさいよ!」
ヴィーネ「あ、あはは、また今度ね……」
ヴィーネ「それよりもほら、次の授業始まっちゃうわよ?」
ガヴリール「うげっ、もうこんな時間じゃん、だりー………」
ラフィエル「私も、そろそろ教室に戻らなくては…」
ガヴリール「…どうした?いきなり黙って…」
ヴィーネ「う、ううん、なんでもないの」
ヴィーネ「それより、もう携帯の話はやめにしましょ?」
ガヴリール「なんだよ、さっきまでウッキウキで自慢してた癖に」
サターニャ「そうよ!もう少し新機能とやらを教えなさいよ!」
ヴィーネ「あ、あはは、また今度ね……」
ヴィーネ「それよりもほら、次の授業始まっちゃうわよ?」
ガヴリール「うげっ、もうこんな時間じゃん、だりー………」
ラフィエル「私も、そろそろ教室に戻らなくては…」
19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:32:44.528 ID:oWY9jtgr0.net
……【ヴィーネ宅】
ヴィーネ「……どうしよう、皆に言いふらしちゃった…」
ヴィーネ「うぅ、お父さんと約束したのに………なんて言い訳しようかしら…」
ヴィーネ「…………」
ヴィーネ(でも、あの子達は誰かに言いふらすような性格じゃないだろうし、大丈夫……よね?)
………
サターニャ「もしもしパパー?今日学校でさー、ヴィネットの奴が新しい携帯使ってて……」
サターニャ「そう!アクマフォン8!すごい!なんでわかったの!?」
サターニャ「…………」
サターニャ「……えっ?」
ヴィーネ「……どうしよう、皆に言いふらしちゃった…」
ヴィーネ「うぅ、お父さんと約束したのに………なんて言い訳しようかしら…」
ヴィーネ「…………」
ヴィーネ(でも、あの子達は誰かに言いふらすような性格じゃないだろうし、大丈夫……よね?)
………
サターニャ「もしもしパパー?今日学校でさー、ヴィネットの奴が新しい携帯使ってて……」
サターニャ「そう!アクマフォン8!すごい!なんでわかったの!?」
サターニャ「…………」
サターニャ「……えっ?」
22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:39:57.232 ID:oWY9jtgr0.net
…
ヴィーネ「天使位置情報サービス、対天使用暗黒術式、天使拘束機能………」
ヴィーネ「…なんで悪魔用の携帯電話なのにこんなに天使に対する機能が多いのよ」
ヴィーネ「なんだかもっと面白い機能はないのかな……」ポチポチ……
ヴィーネ「天使位置情報サービス……か、確か下界にいる天使の位置がわかるのよね………」
ヴィーネ「…やっぱりガヴリールは今家にいるのかしら?」
ポチッ
『該当する天使は、現在下界にはいません』
ヴィーネ「…………えっ」
ヴィーネ「天使位置情報サービス、対天使用暗黒術式、天使拘束機能………」
ヴィーネ「…なんで悪魔用の携帯電話なのにこんなに天使に対する機能が多いのよ」
ヴィーネ「なんだかもっと面白い機能はないのかな……」ポチポチ……
ヴィーネ「天使位置情報サービス……か、確か下界にいる天使の位置がわかるのよね………」
ヴィーネ「…やっぱりガヴリールは今家にいるのかしら?」
ポチッ
『該当する天使は、現在下界にはいません』
ヴィーネ「…………えっ」
25 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 22:55:21.141 ID:oWY9jtgr0.net
…【天界】
ガヴリール「おひさしぶりです、校長先生」スッ
ラフィエル「おひさしぶりです」スッ
校長「下界での修行の最中だと言うのに悪いね、二人とも…」
ラフィエル「いえ、とんでもないです、何やら緊急の用件だと聞いたもので…」
校長「あぁ、これは君達天使の、いや、我々天使達全ての命に関わるとても重要な問題だ」
ガヴリール「…………?」
校長「実は数日前に、魔界との関わりがある天使から聞いた話なんだが……」
校長「どうやら悪魔達は、私達天使を殺し、天界を乗っ取り、魔界の一部にしようという計画を企てているとか…」
ガヴリール「………えっ」
校長先生「まぁ、現在天使と悪魔は共存の関係を保つことができている、このような計画は一部過激派による小さな反乱に過ぎないとは思うが…」
ラフィエル「天界を乗っ取る…………ですか」
校長先生「不安に思わなくても良いとも、我々にはミカエル様、それに天真君のお姉さんを含めた数々の大天使の軍勢がいる」
校長先生「天界が悪魔の手に堕ちる事は、まずありえないだろう」
ガヴリール「おひさしぶりです、校長先生」スッ
ラフィエル「おひさしぶりです」スッ
校長「下界での修行の最中だと言うのに悪いね、二人とも…」
ラフィエル「いえ、とんでもないです、何やら緊急の用件だと聞いたもので…」
校長「あぁ、これは君達天使の、いや、我々天使達全ての命に関わるとても重要な問題だ」
ガヴリール「…………?」
校長「実は数日前に、魔界との関わりがある天使から聞いた話なんだが……」
校長「どうやら悪魔達は、私達天使を殺し、天界を乗っ取り、魔界の一部にしようという計画を企てているとか…」
ガヴリール「………えっ」
校長先生「まぁ、現在天使と悪魔は共存の関係を保つことができている、このような計画は一部過激派による小さな反乱に過ぎないとは思うが…」
ラフィエル「天界を乗っ取る…………ですか」
校長先生「不安に思わなくても良いとも、我々にはミカエル様、それに天真君のお姉さんを含めた数々の大天使の軍勢がいる」
校長先生「天界が悪魔の手に堕ちる事は、まずありえないだろう」
26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 23:11:40.982 ID:oWY9jtgr0.net
ガヴリール「何故、それを私達に…」
校長「あぁ、本来まだ修行中の天使に、それも下界に降りている天使にまで話す内容ではないのだが…」
校長「恐らく、この計画がハッタリではないのであれば、間違いなく下界にまで影響があるだろう…」
ラフィエル「…………」
校長「仮にも天使の軍勢を相手にすると言っている者達だ、下界の人間達を利用し、天使を混乱させる、等といった手を使ってくるかもしれない」
校長「その際、下界での悪事に一番に気がつくことができるのは君達だ、下界の文明に触れ、下界でのルールを学んだ君達なら、真っ先に悪魔の動向に気づくことができるだろう」
ガヴリール「………なるほど」
校長「………くれぐれも、悪魔には用心するように、私からは以上だ」
校長「あぁ、本来まだ修行中の天使に、それも下界に降りている天使にまで話す内容ではないのだが…」
校長「恐らく、この計画がハッタリではないのであれば、間違いなく下界にまで影響があるだろう…」
ラフィエル「…………」
校長「仮にも天使の軍勢を相手にすると言っている者達だ、下界の人間達を利用し、天使を混乱させる、等といった手を使ってくるかもしれない」
校長「その際、下界での悪事に一番に気がつくことができるのは君達だ、下界の文明に触れ、下界でのルールを学んだ君達なら、真っ先に悪魔の動向に気づくことができるだろう」
ガヴリール「………なるほど」
校長「………くれぐれも、悪魔には用心するように、私からは以上だ」
27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/03(月) 23:17:36.322 ID:oWY9jtgr0.net
…【学校】
ヴィーネ「おはようガヴ」
ガヴリール「ヴィーネか、おはよう」
ヴィーネ「珍しいわね、あんたが遅刻もせずに学校に顔を出すなんて」
ガヴリール「あぁ、昨日はどうにもネトゲする気分になれなくてな」
ヴィーネ「まったく、いつもその調子なら手がかからないのに……」
ヴィーネ(どうしよう、ガヴが昨日どこにいたのか、すごく聞きたい……)
ヴィーネ(でも、普通に考えるとおかしいわよね?ガヴは位置情報サービスの事なんて知らないんだし…)
ガヴリール「………」
ヴィーネ「おはようガヴ」
ガヴリール「ヴィーネか、おはよう」
ヴィーネ「珍しいわね、あんたが遅刻もせずに学校に顔を出すなんて」
ガヴリール「あぁ、昨日はどうにもネトゲする気分になれなくてな」
ヴィーネ「まったく、いつもその調子なら手がかからないのに……」
ヴィーネ(どうしよう、ガヴが昨日どこにいたのか、すごく聞きたい……)
ヴィーネ(でも、普通に考えるとおかしいわよね?ガヴは位置情報サービスの事なんて知らないんだし…)
ガヴリール「………」
79 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 10:49:21.099 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ(色々と考えてたらいつの間にか学校終わってたわ……まぁ考えても仕方ないわよね)
ヴィーネ「ガヴ〜一緒に帰りましょー」
ガヴ「……いや、今日は用事がある。1人で帰らせてくれ……」
ヴィーネ「そ、そうなの……じゃあね、バイバイ」
ガヴ「おう」
80 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 10:52:28.234 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ「仕方ない、一人で帰ろ」
サターニャ「……!」
サターニャ「ねぇ、ヴィネット、あんた……」
ヴィーネ「ん?あ、サターニャ!どうしたの?」
サターニャ「……そのケータイ……いや、何でもない」
ヴィーネ「ケ、ケータイがどうかした?」
サターニャ「いや、何でもないの!じゃあね!」
サターニャ「……!」
サターニャ「ねぇ、ヴィネット、あんた……」
ヴィーネ「ん?あ、サターニャ!どうしたの?」
サターニャ「……そのケータイ……いや、何でもない」
ヴィーネ「ケ、ケータイがどうかした?」
サターニャ「いや、何でもないの!じゃあね!」
82 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 10:57:41.434 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ「なんだったのかしら……」
ヴィーネ(もしかしてサターニャ、このケータイのこと誰かにいっちゃった!?お父さんに悪いことしちゃったかな……)
ヴィーネ(それにしてもこのケータイ……)
ヴィーネ(……えっ?)
ヴィーネ(もしかしてサターニャ、このケータイのこと誰かにいっちゃった!?お父さんに悪いことしちゃったかな……)
ヴィーネ(それにしてもこのケータイ……)
ヴィーネ(……えっ?)
83 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:01:12.809 ID:yf+6a9240.net
…【天界】
校長「……すまない、天真君、また来てもらって」
ガヴ「……いえ」
校長「この前の悪魔の話なんだが……」
………………………………………………
ガヴ「えっ、そ、そんな……」
校長「……これは事実なんだ」
校長「君には重すぎるかも知れない……」
校長「だが……受け止めてくれ」
ガヴ「……」
校長「……すまない」
校長「……すまない、天真君、また来てもらって」
ガヴ「……いえ」
校長「この前の悪魔の話なんだが……」
………………………………………………
ガヴ「えっ、そ、そんな……」
校長「……これは事実なんだ」
校長「君には重すぎるかも知れない……」
校長「だが……受け止めてくれ」
ガヴ「……」
校長「……すまない」
86 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:06:05.793 ID:yf+6a9240.net
…【サタニキア城】
プルプルプル……
ラフィ「もしもし?」
サターニャ「あ、出たわねラフィ」
ラフィ「どうしたんですかー?サターニャさんから私に電話なんて……」
サターニャ「実はお願いがあるの」
ラフィ「……?」
プルプルプル……
ラフィ「もしもし?」
サターニャ「あ、出たわねラフィ」
ラフィ「どうしたんですかー?サターニャさんから私に電話なんて……」
サターニャ「実はお願いがあるの」
ラフィ「……?」
87 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:07:53.447 ID:yf+6a9240.net
…【学校】
ヴィーネ「あ、ガヴ!おはよう」
ガヴ「……おはよう」
ヴィーネ「どうしたの?元気ないじゃない」
ガヴ「いや、なんでもない」
ヴィーネ「……?そう?」
サターニャ「……」チラッ
ヴィーネ「あ、ガヴ!おはよう」
ガヴ「……おはよう」
ヴィーネ「どうしたの?元気ないじゃない」
ガヴ「いや、なんでもない」
ヴィーネ「……?そう?」
サターニャ「……」チラッ
89 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:12:49.820 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ「……ガヴ」
ガヴ「……」
ヴィーネ「一緒に……」
ガヴ「すまん、今日は気分じゃないんだ」
ヴィーネ「……」
ガヴ「……」
ヴィーネ「一緒に……」
ガヴ「すまん、今日は気分じゃないんだ」
ヴィーネ「……」
91 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:16:04.768 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ(ガヴがなんだか素っ気ない気がする……)
ヴィーネ(ガヴ……)
ヴィーネ(……そうだ、このケータイを使って……)
ヴィーネ(ガヴ……)
ヴィーネ(……そうだ、このケータイを使って……)
92 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:18:48.817 ID:yf+6a9240.net
…【昨夜】
ヴィーネ「……えっ」
ヴィーネ「なにこの機能……」
ヴィーネ「天使抹殺……?」
ヴィーネ「……どういうこと?」
ヴィーネ「……えっ」
ヴィーネ「なにこの機能……」
ヴィーネ「天使抹殺……?」
ヴィーネ「……どういうこと?」
93 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:23:41.321 ID:yf+6a9240.net
…【現在】
ヴィーネ「そうだ……このケータイを使って……抹殺だけじゃなくて拘束も使えるんだから……」
ヴィーネ「って何考えてるのよヴィネット!」
ヴィーネ(仮にもガヴを拘束するなんて有り得ないわ……私何を考えてたのかしら……)
サターニャ「……ヴィネット、あんた……」
ラフィ「……」
ヴィーネ「えっ、どうしてここに?」
サターニャ「今何を考えてたの……?」
サターニャ「ヴィネットならそんな事は無いと思ってたのに……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「ラフィエルに頼んどいて良かったわ」
ラフィ「……」
サターニャ「……じゃあね」
ヴィーネ「……え」
ヴィーネ「そうだ……このケータイを使って……抹殺だけじゃなくて拘束も使えるんだから……」
ヴィーネ「って何考えてるのよヴィネット!」
ヴィーネ(仮にもガヴを拘束するなんて有り得ないわ……私何を考えてたのかしら……)
サターニャ「……ヴィネット、あんた……」
ラフィ「……」
ヴィーネ「えっ、どうしてここに?」
サターニャ「今何を考えてたの……?」
サターニャ「ヴィネットならそんな事は無いと思ってたのに……」
ヴィーネ「……」
サターニャ「ラフィエルに頼んどいて良かったわ」
ラフィ「……」
サターニャ「……じゃあね」
ヴィーネ「……え」
97 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:27:20.448 ID:yf+6a9240.net
…【翌日】
ヴィーネ「……ガ、ガヴ」
ガヴ「……」
ヴィーネ「ね、ねぇ……」
サターニャ「……ガヴリール、あっちで私たちと食べましょ」
ガヴ「……おう」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(ガヴのいない世界なんて……)
ヴィーネ「……ガ、ガヴ」
ガヴ「……」
ヴィーネ「ね、ねぇ……」
サターニャ「……ガヴリール、あっちで私たちと食べましょ」
ガヴ「……おう」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(ガヴのいない世界なんて……)
99 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:33:16.749 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ(私はガヴリールとはもう会えない……もうガヴリールなんていらない……)
ヴィーネ(でも……私にはガヴを殺すことなんて出来なかった……チャンスはいくらでもあったのに……どうしてもそれだけは出来ない……)
ヴィーネ(もう……なんでもいいや)
プルプルプル……
ヴィーネ父「もしもし?ヴィネットか?」
ヴィーネ「お父さん……」
ヴィーネ父「あのアクマフォン8の事なんだがな」
ヴィーネ「……もういいよ」
ヴィーネ父「……え?」
ヴィーネ「今までありがとう……」
ヴィーネ父「ヴィネット?おいヴィネット!」ブチッ
ヴィーネ「……」ガターンプラプラ
………………………………………………
ヴィーネ(でも……私にはガヴを殺すことなんて出来なかった……チャンスはいくらでもあったのに……どうしてもそれだけは出来ない……)
ヴィーネ(もう……なんでもいいや)
プルプルプル……
ヴィーネ父「もしもし?ヴィネットか?」
ヴィーネ「お父さん……」
ヴィーネ父「あのアクマフォン8の事なんだがな」
ヴィーネ「……もういいよ」
ヴィーネ父「……え?」
ヴィーネ「今までありがとう……」
ヴィーネ父「ヴィネット?おいヴィネット!」ブチッ
ヴィーネ「……」ガターンプラプラ
………………………………………………
101 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:37:27.066 ID:yf+6a9240.net
ヴィネット父「……どういう事だ?」
ヴィネット父「どこで私は間違えた?」
ヴィネット父「悪魔らしくなるにはあのケータイは持ってこいではないのか?」
ヴィネット父「高いお金も払った。入りたくもなかった団体にも入った。なのに……」
ヴィネット父「私の娘の……最愛の娘の願いを叶えることも私には叶わないのか……」
ヴィネット父「……」
ドタンドタン
ヴィネット父「……誰か入ってきた……もうなんでもいい……どうにでもなれ」
???「馬鹿野郎!!!」ボコッ
ヴィネット父「ぐふっ」
???「お前は……なんという……なんということを!」
ヴィネット「お前は……」
ヴィネット父「どこで私は間違えた?」
ヴィネット父「悪魔らしくなるにはあのケータイは持ってこいではないのか?」
ヴィネット父「高いお金も払った。入りたくもなかった団体にも入った。なのに……」
ヴィネット父「私の娘の……最愛の娘の願いを叶えることも私には叶わないのか……」
ヴィネット父「……」
ドタンドタン
ヴィネット父「……誰か入ってきた……もうなんでもいい……どうにでもなれ」
???「馬鹿野郎!!!」ボコッ
ヴィネット父「ぐふっ」
???「お前は……なんという……なんということを!」
ヴィネット「お前は……」
104 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:41:18.798 ID:yf+6a9240.net
…【ヴィーネの家】
ヴィーネ(あはは……私死んだのかな……)
??「おい!ヴィーネ!ヴィーネ!!」
ヴィーネ(……?)
??「ヴィーネ!目を開けてくれ!」
ヴィーネ(……ガヴ?あはは……死ぬ間際でも私はこんな妄想を……)
???「起きなさいよ!ヴィネット!」
????「お願いです!目を覚ましてください!」
ヴィーネ「……みんな?」
ガヴ「……!ヴィーネ!」
サターニャ「よ、良かった……」
ラフィ「……うぅ」ポロッ
ヴィーネ「……え、ちょ!みんななんで!?」
サターニャ「……それは……」
ヴィーネ(あはは……私死んだのかな……)
??「おい!ヴィーネ!ヴィーネ!!」
ヴィーネ(……?)
??「ヴィーネ!目を開けてくれ!」
ヴィーネ(……ガヴ?あはは……死ぬ間際でも私はこんな妄想を……)
???「起きなさいよ!ヴィネット!」
????「お願いです!目を覚ましてください!」
ヴィーネ「……みんな?」
ガヴ「……!ヴィーネ!」
サターニャ「よ、良かった……」
ラフィ「……うぅ」ポロッ
ヴィーネ「……え、ちょ!みんななんで!?」
サターニャ「……それは……」
106 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:47:52.031 ID:yf+6a9240.net
ラフィ「……この前サターニャさんに頼まれまして」
ラフィ「私が千里眼を使ってヴィーネさんを監視してました。この前ガヴちゃんをケータイを使って拘束しようとしてた時も……」
ヴィーネ「……」
ラフィ「……すみません」
ヴィーネ「……いや、私が悪いからいいの……」
サターニャ「千里眼って凄いわよね、考えてることも分かるんだから」
ラフィ「それで……今首に輪っかを掛けた瞬間神足通で……」
ヴィーネ「ラフィが助けてくれたのね……」
ラフィ「違うんです」
ラフィ「私が千里眼を使ってヴィーネさんを監視してました。この前ガヴちゃんをケータイを使って拘束しようとしてた時も……」
ヴィーネ「……」
ラフィ「……すみません」
ヴィーネ「……いや、私が悪いからいいの……」
サターニャ「千里眼って凄いわよね、考えてることも分かるんだから」
ラフィ「それで……今首に輪っかを掛けた瞬間神足通で……」
ヴィーネ「ラフィが助けてくれたのね……」
ラフィ「違うんです」
107 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:53:07.293 ID:yf+6a9240.net
ラフィ「……私が着く前にガヴちゃんがヴィーネさんを既に助けていました……」
ラフィ「神足通が苦手なあのガヴちゃんが……しかもサターニャさんに頼まれたわけでもないのに」
ヴィーネ「……」
サターニャ「そんだけガヴリールはあんたの事を思ってたのよ……あんたは知らないでしょうけど」
ガヴ「……」
ラフィ「神足通が苦手なあのガヴちゃんが……しかもサターニャさんに頼まれたわけでもないのに」
ヴィーネ「……」
サターニャ「そんだけガヴリールはあんたの事を思ってたのよ……あんたは知らないでしょうけど」
ガヴ「……」
109 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 11:57:42.500 ID:yf+6a9240.net
ガヴ「まぁ、なんだ、助かったならそれでいいじゃないか……」
サターニャ「……あんた殺意向けられてたのよ?もしかしたら殺されてたかもしれない」
ガヴ「……いや、それはない」
サターニャ「なんでよ」
ガヴ「……それは」
ガヴ「ヴィーネを信じてたから」
ヴィーネ「……!」
サターニャ「……ハァ」
サターニャ「まああんたがいいならそれでいいけど……ヴィネット、あんた次ガヴリールに……」
ヴィーネ「ご、ごめんなざいガヴリールぅ……」ボロボロ
ガヴ「……よしよし、私もごめんな。ヴィーネの愛に気付いてあげられなくて……」
サターニャ「……私の出る幕ないわね」
ラフィ「……そうですね。うふっ」
サターニャ「……か、帰るわよ!ラフィエル……いや、ラフィ!」
ラフィ「……!はい!」
………………………………………………
サターニャ「……あんた殺意向けられてたのよ?もしかしたら殺されてたかもしれない」
ガヴ「……いや、それはない」
サターニャ「なんでよ」
ガヴ「……それは」
ガヴ「ヴィーネを信じてたから」
ヴィーネ「……!」
サターニャ「……ハァ」
サターニャ「まああんたがいいならそれでいいけど……ヴィネット、あんた次ガヴリールに……」
ヴィーネ「ご、ごめんなざいガヴリールぅ……」ボロボロ
ガヴ「……よしよし、私もごめんな。ヴィーネの愛に気付いてあげられなくて……」
サターニャ「……私の出る幕ないわね」
ラフィ「……そうですね。うふっ」
サターニャ「……か、帰るわよ!ラフィエル……いや、ラフィ!」
ラフィ「……!はい!」
………………………………………………
110 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 12:01:13.221 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ「そういえばなんでサターニャはあのケータイの正体が分かったの?」
ヴィーネ「私なんて調べるまで分からなかったのに……」
サターニャ「お父様から聞いたのよ」
ヴィーネ「え?」
サターニャ「お父様が入るだけで悪魔になれるとかいう団体に入って、そこでそのケータイについて知ったらしいわ」
サターニャ「まぁもうお父様は抜けたけどね」
サターニャ「これは私が目指すような悪魔じゃない……!とか言っちゃってさぁ」
ヴィーネ「そ、そうなの……私のお父さんも入ってたのかしら……」
サターニャ「一緒に入ったって聞いたわ!」
ヴィーネ「……やっぱり」
ヴィーネ「私なんて調べるまで分からなかったのに……」
サターニャ「お父様から聞いたのよ」
ヴィーネ「え?」
サターニャ「お父様が入るだけで悪魔になれるとかいう団体に入って、そこでそのケータイについて知ったらしいわ」
サターニャ「まぁもうお父様は抜けたけどね」
サターニャ「これは私が目指すような悪魔じゃない……!とか言っちゃってさぁ」
ヴィーネ「そ、そうなの……私のお父さんも入ってたのかしら……」
サターニャ「一緒に入ったって聞いたわ!」
ヴィーネ「……やっぱり」
112 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 12:03:48.538 ID:yf+6a9240.net
…【天界】
ガヴ「……それにしてもどうしてヴィーネがその天使を滅ぼす団体に加担してるって分かったんだ?それにあのケータイも……」
校長「……それがな、魔界から連絡があって」
ガヴ「……魔界?」
校長「……そうだ。大悪魔を名乗る女から密告があってな……」
ガヴ(大悪魔……か。ふふっ匿名になってないな)
ラフィ(それでこそサターニャさんです♪)
ガヴ「……それにしてもどうしてヴィーネがその天使を滅ぼす団体に加担してるって分かったんだ?それにあのケータイも……」
校長「……それがな、魔界から連絡があって」
ガヴ「……魔界?」
校長「……そうだ。大悪魔を名乗る女から密告があってな……」
ガヴ(大悪魔……か。ふふっ匿名になってないな)
ラフィ(それでこそサターニャさんです♪)
114 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 12:08:38.814 ID:yf+6a9240.net
プルプルプル……
ヴィーネ「もしもし?」
ヴィネット父「……ヴィネットか」
ヴィーネ「なに?」
ヴィネット父「……すまない」
ヴィーネ「……え?」
ヴィネット父「良かれと思ってやったのだが……結果的にヴィネットをそんなになるまで追い詰めてたなんて……」
ヴィネット父「本当に……」
ヴィーネ「……もういいわ」
ヴィネット父「ヴィネット……」
ヴィーネ「私のためにやってくれてるってことは分かってるわ」
ヴィーネ「お父さんは優しいからね♪」
ヴィーネ「もしもし?」
ヴィネット父「……ヴィネットか」
ヴィーネ「なに?」
ヴィネット父「……すまない」
ヴィーネ「……え?」
ヴィネット父「良かれと思ってやったのだが……結果的にヴィネットをそんなになるまで追い詰めてたなんて……」
ヴィネット父「本当に……」
ヴィーネ「……もういいわ」
ヴィネット父「ヴィネット……」
ヴィーネ「私のためにやってくれてるってことは分かってるわ」
ヴィーネ「お父さんは優しいからね♪」
115 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/05(水) 12:10:39.466 ID:yf+6a9240.net
ヴィーネ「私の小さい頃の夢は『悪魔らしくなる』だったわよね?」
ヴィネット父「そうだな……」
ヴィーネ「でも……もう私夢変わっちゃったの」
ヴィーネ「もう悪魔じゃなくたっていい」
ヴィーネ「今の夢は……」
ヴィーネ『この4人でずっと仲良く』
おわり
ヴィネット父「そうだな……」
ヴィーネ「でも……もう私夢変わっちゃったの」
ヴィーネ「もう悪魔じゃなくたっていい」
ヴィーネ「今の夢は……」
ヴィーネ『この4人でずっと仲良く』
おわり
ガヴリール「ヴィーネがウキウキしてる…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491224820/
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