1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 00:53:56.811 ID:UQyaSwrW0

サターニャ「さーて、今日はどんな悪魔的行為をしようかしら!」

ラフィエル「あのー」

サターニャ「なによ?」

ラフィエル「サターニャさんって、どういった類の悪魔なんでしょう?」

サターニャ「えっ」

サターニャ「類って…ほら、あれよ、大悪魔!」

ラフィエル「大悪魔って何をする悪魔なのでしょう?」

サターニャ「そりゃもう悪行の限りを尽くすまでよ!」

ラフィエル「例えば?」

サターニャ「うぐっ…!べ、別にあんたには関係ないでしょ!」

サターニャ(特に思いつかない…!!)


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 01:03:48.329 ID:UQyaSwrW0

ラフィエル「私、少し悪魔について調べたのですが…」

サターニャ「へぇ、あんたが…いい心がけじゃない!」

ラフィエル「サターニャさんがどういった悪魔なのか、少し心当たりがありますよ?」

サターニャ「!」

サターニャ「な、なになに!?」

サターニャ「教えなさいよ!」

ラフィエル「サターニャさんって」

ラフィエル「もしかして、サキュバスなのかもしれませんね」

サターニャ「えっ」


14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 01:08:15.431 ID:UQyaSwrW0

サターニャ「サキュ…えっ?」

ラフィエル「サキュバスです」

サターニャ「いや、聞こえてるけど」

サターニャ「サキュバスってあれじゃん」

サターニャ「あの…ほら、え…えっちぃ…ことするやつじゃない?」ボソボソ

ラフィエル「あら、ご存知でしたか?」

サターニャ「あ、当たり前でしょ!悪魔なんだから!」


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 01:12:59.626 ID:UQyaSwrW0

ラフィエル「その、サキュバスさんです!」

サターニャ「無い無い無い!」

ラフィエル「あらぁ…自覚が無いんですね…」

サターニャ「なんの自覚よ!?」

ラフィエル「サターニャさん、こんなに魅力的なのに…」クスッ

サターニャ「えっ…えぇぇぇ…」

ラフィエル「私、サターニャさんに魅了されてます」

サターニャ「気持ち悪いからやめて」


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 01:23:17.538 ID:UQyaSwrW0

ラフィエル「真面目な話ですよ?」

サターニャ「…!」

ラフィエル「それに」

ラフィエル「天使である私を惑わす…それは間違いなく悪魔的な行為なはず…!」

サターニャ「!!」

ラフィエル「まだ自覚が無いようだからいいものの…」

ラフィエル「サターニャさんが本気を出したら私は一体どうなってしまうのでしょう…!」

ラフィエル「あぁっ…!考えるだけでも恐ろしい…!」

サターニャ「えっ…あ、そーなんだ…」

サターニャ「ふ、ふふん!そうでしょそうでしょ!私の力を持ってすれば天使を魅了するくらい楽勝よ!」

サターニャ「自覚は無かったけど!滲み出る悪魔的オーラは隠しきれないってわけね!」ドヤッ

ラフィエル(あ、乗ってきました)


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 01:33:51.001 ID:UQyaSwrW0

サターニャ「さて…と」

サターニャ「ところで、サキュバスって本気出したら何をすればいいわけ?」

ラフィエル「あら~」

ラフィエル「先ほどサターニャさん自身で少し言ってたじゃないですか?」

サターニャ「言ったっけ?」

ラフィエル「うふふ」

サターニャ「笑ってないで教えなさいよ!」

ラフィエル「それでは今日、サターニャさんのお家に行っても?」

サターニャ「なんでよ!」

ラフィエル「知りたくなければいいんですけどー」

サターニャ「…わ、わかったわよ、来なさいよ」


21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 01:47:19.893 ID:UQyaSwrW0

サターニャ宅

サターニャ「で、どうすればいいのよ?」

ラフィエル「私はもう…サターニャさんに魅了されています…」

ラフィエル「そこから堕とすには…!」

サターニャ「には…!?」

ラフィエル「えっちぃこと…ですよ?」

サターニャ「…は?」

サターニャ「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」

ラフィエル「覚悟はしてます…この体、サターニャさんの好きなようにしてやってください!」

サターニャ「ちょ、ちょっと!するわけないでしょ!」カァッ

サターニャ「そーゆーのは恋人とか…!」

ラフィエル「部屋まで連れ込んでおいて今更そんなこと言うんですね?」

サターニャ「呼んでないし!あんたが来たいって言ったんでしょーが!」


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 02:04:28.092 ID:UQyaSwrW0

ラフィエル「そんなことは置いといて」

サターニャ「置いとかないわよ!もう帰りなさいよ!」

ラフィエル「いいんですか?」

サターニャ「な、なにが…」

ラフィエル「天使を堕とすチャンスを棒に振ってしまって…」クスッ

ラフィエル「それに、経験も無しではサキュバスとしてヒヨッコもいいとこです」

サターニャ「ぐぬっ…うぅー…!!」

サターニャ「で、でも…やり方とか知らないし…」

ラフィエル「じゃあ」

ラフィエル「まず」

ラフィエル「ちゅーからいきましょう」


57: 1ではありません 2017/04/09(日) 22:58:42.442 ID:u+b+bMua0

サターニャ「キ、キキ、キス!?」

ラフィエル「はい! ちゅーさんです!」

サターニャ「ええ!? で、でも……こう言うのは好きな人とするもんでしょ」

ラフィエル「サターニャさん!」

サターニャ「は、はい」

ラフィエル「私はサターニャさんのこと、大好きですよ?」

サターニャ「え? あ、ありがとう」

ラフィエル「それにサターニャさん、サキュバスたる者、ちゅーも出来なければサキュバス失格ですよ?」

サターニャ「で、でもいきなりキスとは……難易度高いじゃない」

ラフィエル「キスから始まるなんとかと言いますし、スタート地点がちゅーですよ」


58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 23:00:31.672 ID:u+b+bMua0

サターニャ「うっ……入り口からいきなり難易度高いわね」

ラフィエル「まずは私とちゅーをして、練習をしてみましょうか」

サターニャ「う……うん」

ラフィエル「さあ! ……さあ!」

サターニャ「う……うう……」 カアァー

ラフィエル「あらあら、サターニャさんのお顔が真っ赤ですよ」

サターニャ「しし、仕方ないじゃない! 初めてなんだから!」

ラフィエル「安心してください! 私も初めてです!」

サターニャ「う……うーん、やっぱり今度にしない?」

ラフィエル「今日できることは今日やる。そうでないとガヴちゃんみたいに駄天使になっちゃいますよ」


59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 23:01:38.688 ID:u+b+bMua0

サターニャ「ガヴリールみたいな自堕落な天使……私の場合は悪魔ね。悪魔にはなりなくないわ」

ラフィエル「ですから……さあ!」

サターニャ「う……先にヴィネットで練習とかじゃダメかしら?」

ラフィエル「サターニャさん!」

サターニャ「は、はい!」

ラフィエル「ガヴちゃんを墜とすための練習ですよ? なのに悪魔のヴィーネさんでは意味がありませんよ」

サターニャ「うぐっ……屁理屈な気がするけど理屈は通ってるわね」

ラフィエル「それにサターニャさんの赤い髪……」 ファサッ

サターニャ「ふええっ!? ちょ、ちょっと! なに急に触ってるのよ!」

ラフィエル「ほら!」


60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 23:02:51.983 ID:u+b+bMua0

サターニャ「なに勝手に小指に巻きつけてるのよ!」

ラフィエル「運命の赤い糸ですね!」

サターニャ「うー、違うでしょ! ほらっ」

ラフィエル「人差し指……ですか?」

サターニャ「左手の人差し指は心臓に近い指って言われてるのよ」

ラフィエル「まあ! まあ!」

サターニャ「……顔、ほこりが付いてるわよ」

ラフィエル「え? どこですか?」


62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/09(日) 23:04:01.087 ID:u+b+bMua0

サターニャ「ちょっと顔近づけなさいよ」

ラフィエル「はい!」

サターニャ「――――」 チュッ

ラフィエル「!?」

サターニャ「練習! こ、これは練習なんだからね!」

ラフィエル「サターニャさん!!」

サターニャ「なーーっ! 抱きつくんじゃないわよ暑苦しいじゃない!!」

ラフィエル「……だめ……でしたか?」

サターニャ「……もう、今日だけよ」

ラフィエル「はいっ!」

おわり


ラフィエル「サターニャさんってもしかしてサキュバスなのかもしれませんね」サターニャ「えっ」
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