1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:05:11.546 ID:Ua6jfawt0

サターニャ「悪魔的行為を繰り返してるからそれなりに貰ってるわよ」

ガヴリール「具体的に」

サターニャ「ヴィーネみたいに自炊生活しなくて済むくらいには貰ってるわね」

ガヴリール「だからいくら貰ってんだよ。15万くらいか?」

サターニャ「その13倍くらいよ。ま、魔界通販とかで大部分使っちゃうんだけどね」

ガヴリール「はぁ!?」

ガヴリール(この悪魔が約2百万の仕送り?だったら、私も天使らしく生活したら…)ゴクリ…

サターニャ「あ、注文の品が来たわよ。ほら、あんたの半ライスと生卵」

ガヴリール「おう…」


9: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:11:51.763 ID:Ua6jfawt0

サターニャ「ところでそれ、どうやって食べるの?」

ガヴリール「まずは生卵を割り、容器の中で醤油と一緒にかき混ぜる」

サターニャ「ふむふむ」

ガヴリール「それを半ライスの上にかけて食べる。それだけだ」

サターニャ「うげぇ、卵を生で食べるとかきもっ」

ガヴリール「なんとでも言えよ。あっ、天井に空飛ぶお尻が!」

サターニャ「えっ、どこ!?どこよ!?」

ガヴリール「…」スッ

サターニャ「何よ、空飛ぶお尻なんていないじゃない!」

ガヴリール「すまん、見間違いだ」

サターニャ「まったく、どんな見間違いよ。って、あれ…?私のラーメン…」

ガヴリール「…」

サターニャ「何だか具が少なくなってるような…」

ガヴリール「気のせいだろ」

サターニャ「そうかしら…」


13: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:14:59.123 ID:Ua6jfawt0

サターニャ「ん?ガヴリール!あんたの卵ライスなんだけど、なんか具が増えてない!?」

ガヴリール「それな」

サターニャ「それな、じゃないわよ!チャーシューにメンマ、それにネギと海苔まで!どんだけ取ってるのよ!」

ガヴリール「待て」

サターニャ「な、何よ」


14: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:19:38.544 ID:Ua6jfawt0

ガヴリール「………ぱくぱく」

サターニャ「は……?」

ガヴリール「がつがつもぐもぐむしゃむしゃ」

サターニャ「ちょ、ちょっとぉ、待てとか言って食べちゃってるじゃない!」

ガヴリール「御馳走様。これ、お金置いとくから会計しといて。じゃ」

サターニャ「な、何なのよ、もう…」

……………

………



サターニャ「ガヴリールの奴!ティッシュで硬貨を包んで置いてったけど十円しかないじゃないの!やられたー!」


17: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:21:43.375 ID:Ua6jfawt0

ラフィ「サターニャさん、浮かない顔ですがどうしたんですか?」

サターニャ「フン、天使ってのはろくな奴がいないって事を考えてただけよ」

ラフィ「……?ガヴちゃんと何かあったんですかぁ?」

サターニャ「聞きなさいよ。あのね…」


19: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:29:09.427 ID:Ua6jfawt0

ラフィ「ガヴちゃんがそんな事を…。天使である私が、身内の失礼をお詫びさせていただきます。本当に失礼しました」

サターニャ「ま、まあ、そんな頭下げないでいいわよ。損失額だって140円ってとこだし」

ラフィ「いえ、ガヴちゃんは半ライスと生卵の料金だけでなく、サターニャさんのラーメンの具まで食べたんですよ?」

サターニャ「あ、そうだったわね」

ラフィ「これで済むとは思えませんが受け取って下さい」

サターニャ「ちょっ、何よこのお金は?別にあんたからお金を受けとる筋合いはないわ」

ラフィ「ですが…」

サターニャ「そんなことより問題はガヴよ。何とかしてあいつをギャフンと言わせてやりたいわ。協力しなさいよ」

ラフィ「……そう、ですね。さすがにガヴちゃんもやり過ぎなところがありますし、ちょっとお灸を据えてやるのもいいかもしれませんね」

ガヴリール「そうと決まれば作戦会議よ!」

ラフィ「はい♪」


24: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:35:37.057 ID:Ua6jfawt0

ガヴリール「へい、らっしゃい……って何だ、お前らか」

サターニャ「ご挨拶ね!マスター、卵のサンドイッチとエスプレッソ。それと一番高いパフェを持ってきてちょうだい」

ガヴリール「私に注文しろよ」

サターニャ「だってあんたまともに注文聞かないじゃないの」

ガヴリール「チッ」

ラフィ「私はスパゲッティーナポリタンとブレンドコーヒーを」

ガヴリール「あいよ」


28: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:42:15.367 ID:Ua6jfawt0

サターニャ「これこれ、エスプレッソ。この店のメニューで一番美味しい飲み物なのよね~」

ラフィ「そうなんですか?私には苦くて…」

サターニャ「お子さまなのね。そんなんじゃ一人前のレスラーにはなれないわよ」

ラフィ「天使なのですが…」

サターニャ「うん、強力な苦味が口の中に広がって…」

ラフィ「広がって?」

サターニャ「おーしーです」

ラフィ「うふふ、熱かったんですね」

サターニャ「あ、熱くないわよ!」


32: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/27(月) 23:53:36.960 ID:Ua6jfawt0

ラフィ「それにしてもサターニャさんが卵のサンドイッチとは意外ですね」

サターニャ「そう?」

ラフィ「サターニャさんならクラブハウスサンドやBLTサンドのようなガッツリ系を頼むものだとばかり」

サターニャ「パフェもあるから軽めにしたのよ」

ラフィ「なるほどー」

サターニャ「それに、ここの卵サンドはコンビニのみたいなマヨネーズあえの具じゃなくてフワフワの卵焼きを挟んであるから女の子にも人気なんだから」

ラフィ「よく知ってますね」

サターニャ「ヴィーネがお金に余裕があったら1度食べてみたいって言ってたから知ってたの。さて、お味は…」

マスター(ドキドキ…)

サターニャ「……なんていうか普通ね。私には物足りないわ」

マスター「!?」

ラフィ「あはは、そうですか…。美味しそうなんですけどね…」


37: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/28(火) 00:01:34.223 ID:iEfZEtTG0

サターニャ「意外といえばラフィエルこそスパゲッティーナポリタンを頼むだなんて。お腹空いてたの?」

ラフィ「お腹の空き具合は普通ですね。ただ、喫茶店でスパゲッティーナポリタンを注文して食べる事は通の所作であるらしいのです」

サターニャ「ふーん」

ラフィ「見て下さいサターニャさん。これが喫茶店のスパゲッティーナポリタンです」

サターニャ「ソーセージにピーマンにタマネギに…。至って普通のナポリタンにしか見えないんだけど」

ラフィ「それがいいんですよぉ♪」パクッ

サターニャ「どう?」

ラフィ「ん~っ♪これぞナポリタンって感じです」

サターニャ「良かったわね」

サターニャ(ラフィエルはこの店の不味いブレンドコーヒーを美味いって言うから、味に関してはあてになんないんだけどね)


40: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/28(火) 00:05:59.910 ID:iEfZEtTG0

サターニャ「で、ガヴリールをギャフンといわせる作戦なんだけど…」

ガヴリール「あぁん?サターニャ、今お前なんつった?」

サターニャ「ちよっ、お客様の話に聞き耳立ててんじゃないわよ!あっち行って!しっ、しっ」

ガヴリール「フン、好きにしろよ」

ラフィ「ごめんなさいね、ガヴちゃん」

サターニャ「で、何かいい考えはあるの?」

ラフィ「そうですね…。とりあえず、パフェが溶ける前に食べたらいかがかと…」

サターニャ「おっと、そうだった」


42: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/28(火) 00:13:19.413 ID:iEfZEtTG0

サターニャ「ぱくぱく……くぅ~っ、冷たい!暴力的に強烈な甘さがあるわけじゃないから物足りないけど、まさしくパフェって感じのパフェね」

ラフィ「うふふ♪」

サターニャ「ん?何?」

ラフィ「いえ、パフェを夢中で食べているサターニャさんが可愛いな、と」

サターニャ「な、何言ってんの///」

ラフィ「えへへ~♪」

サターニャ「こ、これは、ラフィエルが溶ける前に食べろって急かすから…///」

ラフィ「照れなくてもいいじゃないですか~」

サターニャ「ぱく………ぱく………」

ラフィ「少しずつ食べる姿も女の子らしくて素敵です!鼻血が出ちゃいそう!」

サターニャ「もう、何なのよ///」


45: 以以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/28(火) 00:22:48.843 ID:iEfZEtTG0

サターニャ「ふぅ…。お腹いっぱいになったら眠くなったわね…」

ラフィ「でしたら私の部屋で休んでいきますか?何だったら泊まっていっても…」

サターニャ「何でそうなるのよ。頭が働かないから早くガヴリールへの仕返しを考えなさいよ」

ラフィ「それでしたら、ラーメン屋での分くらいは仕返しできているかと」

サターニャ「はぁ?」

……………

………



ガヴリール「チッ、あいつら、私の働いてる前でイチャイチャしやがって…。イライラする!」

マスター「普通に座ってただけだったよね?」

ガヴリール「働いてました!」

マスター「そ、そうだよね、うん」

ガヴリールはサターニャとラフィエルに気をとられサボっていたため、翌月の仕送りがその分の千円ほどが減っていたという
なお、サターニャの仕送りは本人無自覚のうちにまた増えていた

ラフィ「はぁ…。サターニャさんは本当に困った悪魔です…。エリート天使である私の心をこんなにも惑わすのですから…」

-完-



サターニャ「ラーメン大盛りに全トッピングね!」ガヴリール「お前、仕送りいくら貰ってんだよ」
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